坂バカ鍼灸師のQすけです。
千葉県在住の身として一度はクリアしておきたいと思っていたチバイチ(千葉県一周)に挑戦してきました。
事の発端はX(旧Twitter)で輪友のチバイチ達成投稿を見かけてThe PEAKS仲間のRringさんと「気になることはやっつけちゃいましょうか!」と盛り上がっていたところ、これまたThe PEAKS仲間のレモン姫さんが参入。そうとなれば日程を決めちゃいましょう!ということで決行となりました。
計画を練っていたのは去年の12月だったので「願わくば暖かい日に走りたい!」ということでミッション名はズバリ『暖かい日にチバイチ♪』
1日(24時間)以内完走という挑戦もありますが、輪友と共に旅気分で楽しみたいという思いから1泊2日コースで予定を組みました。
コース
千葉ポートタワーをスタート&ゴール地点として時計回りで進みます。
1日目は千葉ポートタワーから銚子を経由して夷隅までの312km。チーバくんの喉元からお尻までグルッと回る感じです。300kmオーバーも走るのに600mくらいしか登らないという…さすがヒルクライム好きを泣かせる日本一低山県です。
4:00自宅発
家族の寝静まる中、集合場所へ向かうべく忍びの如く家を出ます。
街灯に照らされた桜が綺麗ですが日の出前なので真っ暗闇です。
どのくらいの暗さかというと、街灯のない集合場所で落ち合ったRringさんがこんな感じの闇。
「サイクリストの朝は早い!」というのは本当です。
千葉ポートタワー
夜が明けて千葉ポートタワーに到着するとモッチーさんとヨッシーさんが応援に駆けつけてくださいました。このモッチーさんが先にチバイチをクリアして盛り上げた今回の発起人です。
モッチーさんはカメラアングルの構図を全力で捉える熱い御方なのです。
先は長いのでシビアにならず、朝ごはんを補給させてもらいワチャワチャしながら結局6:00頃にスタートとなりました。
注意するべき①357号線
私がチバイチで気をつけた3つのポイントの1つ目。千葉から市川へ向かう357号線です。この道が好きだ!というサイクリストを聞いたことがありません…
- 路肩が狭い
- 路面が荒れている
- ワダチが強い
- すぐ脇に大型トラックが走り抜けていく
もう生きた心地がしませんて…
車からしてみても、こんなところをロードバイクが走るのはやめてもらいたい…と思っていらっしゃるのも重々存じ上げております。
自転車通行禁止の陸橋もあり要注意でした。歩道を徐行して走りやすい道まで出るとすぐそこにはディズニーランド。舞浜です。
38km地点:ディズニーランド
SNSでよく見かけるモニュメント。先ほどの357号線を走りたくなかったので自転車で来るのは初めてでした。
舞浜まで出なくても北上することはできたのですがキレイなチーバくんの走行記録を残したかったので、ここから旧江戸川沿いを北上します。
江戸川サイクリングロードはスピードを出さず楽しいお花見ライド。
これが噂のクワガタトラップ…これキライ…
ペダルが当たらないようにクランクの位置も気をつけなければいけません。
市川関所跡。
モッチーさん、ヨッシーさんとはここで離脱。複雑でわかりにくいエリアを土地勘があるということでリードしてくださり大変助かりました。ありがとうございました。
ここからチーバくんの鼻先、関宿を目指します。
補給ポイントで休憩するべく一度サイクリングロードを降りると、なかなか戻りにくいことに気づきました…唯一まとも?に登れそうな畦道をブルベの装備でシクロクロスをやっている現場写真はこちら。
Garmin先生のリルートを頼みに走るとなかなかシビアなコース選択です。
100km地点:関宿城
やってきました!チーバくんの鼻先、関宿です。
このお城の裏にある公園にヤツらはいました!
SNSでよく見かけるゴリラたち!「君たち!ココにいたのか!」
ちょうど千葉県/茨城県の県境だそうです。
ここ鼻先から後頭部まで変わらない景色が延々と続く長距離ライドが始まります。予想された向かい風は比較的穏やかで、まだこの時は気楽なお花見鼻歌旅気分でした。そう…まだこの時までは…
注意するべき②利根川ゴルフ場付近
Garmin先生を信じて利根川沿いを進むと野田市パブリックゴルフ場ひばりコース付近で迷子になりました。リルートして川沿いの戻ると再びゴルフ場の中…それを2、3回繰り返してしまい疲れました…
なんとかゴルフ場を抜けて川沿いに出た!と思ったらグラベル区間とか…
なかなか巡航速度が上がりません。
シクロクロスだったり、グラベル区間だったり…
思ってたチバイチと違う(笑)チバイチってこんな感じなの?
この区間はいっそのことゴルフ場がなくなるくらいまで迂回して大通りを走ったほうが良さそうに思えます。
利根川の強風向かい風
関宿から銚子までの利根川サイクリングロード130km。この区間は遮蔽物がほぼありません。よって風の影響大です。
一周コースはどこかしら向かい風区間が生じやすい行程となりますが、この日の時間帯は利根川130km区間が向かい風7m〜の予報でした。
正直、もし1人だったら途中を右折して自宅へ帰っていたと思います(笑)
要するにここは意地!
したがってしばらく写真はありません…遮蔽物のない向かい風7mの中をエアロフォームでの省エネ走法で28km前後を持続できていたので踏まずに耐える時間でした。
進行方向によって風が斜めから吹き付けるので車体を斜めに保持していないと直進できなかったので相当な強さだった記憶はあります。
この区間を過ぎて銚子まで出れば宿泊ポイントまでの外房は追い風予報。つまりここが今日一番の山場と考えて頑張りました。
172km地点:椎名食堂
関宿から70km地点、Rringさんオススメの椎名食堂にピットイン。
ハンガーノックが鎌を持って近づいてくる足音が聞こえてきていたので助かりました。
熟年のご夫婦が営んでいる定食屋さんで、私達以外のお客さんも含め7名ほど混み合ってくることは珍しいのか驚いていました。というか「ウナギの仕込みが捗らないじゃないか!」と大声でボヤく店主…私は酢豚定食にラーメン、Rringさんは定食にモツ煮、他のお客さんはカツカレーやアジフライなどメニューを頼んだら「いろんなモノ食べたいなら近くにコンビニがあるぞ!」とご立腹…
他のお客さんは注文を変えられてました(笑)
頼むなら同じものをオーダーするのも優しさかもしれない…と店内でのやりとりもクセが強めな昭和感満載のお店だったのはココだけの話です。
リスタート前に猫ちゃんがスリスリしてくれたのは安全祈願のようにも思えましたね。可愛かった…
お腹も膨れたので「ふっ…向かい風?かかってこい!」と気合を入れていたらRringさんが前に出てくれて脚を休めることができました。1人じゃないってステキ…
相変わらずの向かい風の中を進み、風力発電の風車が見えたので「レモンさん、あの風車が銚子の目印です!もうちょっとで向かい風が終わりますよ!」と励ましを送ったはずなのに、近づいてきた風車はすぐ近くの対岸にある工場地帯で全く違う場所(笑)自転車乗りのいうことを信じてはいけない…
さぁあと65kmくらいです(笑)先頭交代をしながら銚子を目指します。
236km地点:犬吠埼灯台
すっかり日も暮れて気温も下がってきたくらいに本州の最東端、犬吠埼灯台に到着。向かい風区間も終わりここからは追い風が背中を押してくれる予報でした。だったはず…
夜は冷え込む、ということを先日のフレッシュでも身を持って知ったはずなのにランドヌール健忘症なのでしょう…同じことをやらかした私。
「日中は暑くなって夜通し走らないから大丈夫だろう。」と思っていた朝の自分をビンタしてやりたいと今日も思いましたね。
明るい時間であれば絶景の外房ラインを走っているはずなのに、聞こえる波の音とライトが当たらない先には暗闇。そして頼みにしていた追い風はどこいった?といった具合でここから宿まで80kmを冷たい闇の中を進みます。
267km地点:海鮮料理岩沢
当初は宿に到着して夕食という話もありましたが、到着が23:00過ぎてから食事を摂ると翌日にお腹が休まっていない可能性もあるかも…という理由をつけてハンガーノックの気配を覚える私のわがままをゴリ押しして食事処を探しました。
20:00を過ぎると看板の電気が消えてくるお店が多く、焦りを覚えながら煌々と光る看板を発見!
ココが大当たり!
空腹でいくらでも食べれる気がしてたくさん注文しましたが食べれば食べるほど眠気が襲ってきました。
思えば昨夜は4時間ほどしか眠れていなかった…
しかし空腹状態でお店に入ると目に入るもの全て注文したくなってしまうのはいけないクセです。
今度から「孤独のグルメ」の吾郎さんのように少しづつ追い足しで注文して適量を見極めようと勉強になりました。
この岩沢さん、岩沢荘という民宿も営んでいるそうでチバイチをするならちょうど半分の位置。もしホテルをとっていなかったらココで泊まりたかった。満腹でお風呂に入って明日も美味しい朝ごはんなんて…夢をみながら残りは47km。これでハンガーノックは訪れないので眠気と寒さに負けず宿を目指します。
315km地点:R9 The Yardいすみ
宿まであと少し!
時間の経過とともに冷え込みが強くなることと、眠気や疲れがピークになり意識が朦朧としてくる怖さ。早めに宿に到着して少しでも休息する時間を確保したかったので、お二人のペースを確認しながら暗闇の中を気持ちがタレないように進みました。
予報にあった追い風を期待しておりましたが背中を押される感じるは少なかったのです…まぁ利根川CRの強烈な向かい風でないだけでもかなり救われます。
23:30、日付が変わる前に到着できてよかった。岩沢さんで補給していなかったら燃料切れと寒さで危なかったかもしれない…
R9 The Yardさんはコンテナを宿泊施設に改良してる簡易ホテルです。室内にロードバイクの入室を許可していただける良心的なシステムでしたよ。
サイクリストには充実のお部屋です。
走行中ホテルでやるべきことを考えていたことは
- 洗濯
- 温冷浴
- ストレッチ
- 電子機器の充電
翌日のためにこれだけはシッカリして早々と寝たかったのです。
お2人とは明朝7:00集合の約束をして入室、早々に湯船に熱めのお湯を張っている最中に着替えてからコインランドリーで洗濯、入浴後に取り出して干してストレッチ。いすみの冷水シャワーは冷たかった…
0:30には眠りにつくことができてよかった。
600ブルベと比べて余裕をもって睡眠をとることができます。
ライド後のお風呂とベッドは人権そのものですね。
半分以上は走り終えており、明日は終始追い風予報なので気分はパレードランです。
Day2へ続く
Comments