坂バカ鍼灸師のQすけです。
漫画弱虫ペダルの主人公、坂道くんがスピードプレイのペダルを使い出したことで注目が集まりそうですね。作中では「足が自由に動く!」「回しやすい!」というコメントがありました。ネタバレにならないよう作品についてはここまでに…
回しやすい?
回す脚質の私としてはラクに回せるのであれば嬉しいことこの上ありません。
「一度使ってみたいなぁ…」とロードバイクの師匠にボヤいてみたところ「使っていないのがあるからどう?」とありがたく貸していただけることになりました。
ビンディングデビューをしてからSHIMANO一択だった私は「多少の誤差はあっても固定するのだからペダリングが始まればどれも同じではないのか…」そんな疑いの気持ちもありながら換装します。
ちなみにお借りしたスピードプレイはWahoo買収前の旧モデルで、買収後の新型はまた仕様が異なるそうです。
ペダル換装
SHIMANOはデュラエースを使用しており、両者を見比べるとこの差があります。
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SHIMANOでは緊急時で乗れていたフラペでも、スピードプレイはでんでん太鼓のような形なので芯をとらえないと乗りにくそうですね。
裏側にアーレンキーを差し込むことができないのでペダルレンチで取り外します。
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4205-768x1024.jpeg)
ペダルのネジ回転方向って悩む時ありますよね…左右ペダルの進行方向で締め付け、逆回転方向で緩みます。
https://hillclimblife.com/2022/05/30/ペダル交換/
現行ではアーレンキーが差し込めるようになっているそうなので便利ですね。
クリート換装
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4198-768x1024.jpeg)
私のシューズは3つ穴なので4つ穴に変換するアダプターが必要です。
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4201-768x1024.jpeg)
この3つは締め付けトルク4N.mだそうです。
SHIMANOと比べるとアダプターの分だけ厚みがありますね。
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4202-768x1024.jpeg)
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4200-768x1024.jpeg)
このうえに4つ穴でクリート本体をつけます。このネジが紛失するケースもあるそうなので要注意。
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4203-768x1024.jpeg)
クリート調整
SHIMANOと決定的に違うところとして、クリートの向きを調節しなくていいですね。
要するにクリートの向きは真っ直ぐにしかつかず、ビンディングをはずす際のあそびの幅を調節するということを初めて知りました。
このあそびを大きくすることでペダルにガッチリと固定されずに自由に可動する範囲が広くなり、足への負担が軽くなるというレビューの意味がわかりました。
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4219-768x1024.jpeg)
クリートの赤丸部分のネジを調節することによって自由に可動域を決められます。
私の場合は内側に膝が入り踵が外側に向くので「Heel out」に隙間があります。
クリート向きの微調整をしなくていいのはラクですね。
スピードプレイはキャッチ側にギミックがあるのでWaxタイプのルブを塗布します。
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4220-768x1024.jpeg)
使用感
たしかに回しやすいですね。
不思議と空転した際にSHIMANOの方がクルクル回りスピードプレイはヌルヌル回るような感じですが、いざクリートをはめてみると抵抗の差はあまり感じられません。
決定的に違うのはクリートの固定力と力の伝達面積でしょうか。
ペダル面積が違うことは一目瞭然で、踏んだ際にダイレクトにペダルにパワーが伝わっている感じはSHIMANOが強いように思えます。バチっとハマったクリートがぐらつくことも少ないですからね。これは私が使用していたクリートの色が【青色】のせいかもしれませんが、【黄色】の場合は可動域が広くスピードプレイのように動かしやすかった印象があります。
スピードプレイの場合は点で捉えているのでパワースポットが絞られているように思えます。
要するに上手くパワーを伝えるためにペダリングの誤魔化しがきかないイメージです。
SHIMANOは固定されているのでパワー伝達がしやすい反面、上手くペダリングできないと足腰に負担がかかりそうですが、スピードプレイは接地部分が動くので足腰への負担が逃げるような感じ。
これがアダプターがない状態でソールとの隙間が狭くなった場合、ミリ単位といえどもフィーリングが変わりそうです。
まとめ
今回ペダルを付け替えてみてスピードプレイでのクリート位置が設定範囲ギリギリ、小趾球あたりまで下がっていました。ビンディングデビューしてから回しやすい位置を探って設定していた場所ですが、SHIMANOのほうがクリート設定位置が広いため気づきませんでしがた。これは回しやすいけどもパワー伝達がしにくいようです。
![](https://hillclimblife.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4234-768x1024.jpeg)
クリート位置もそうですが自分のペダリングのクセなども見直す良いキッカケになっていることは間違いありません。
スピードプレイで上達したペダリングで改めてSHIMANOに付け替えた時に、また新しい発見があるかもしれない。そう考えると楽しみな面もあります。
思い切って一度仕様を変えてみるのも自転車は面白いですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。あくまで素人の感想となるのでご参考までに。
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