坂バカ鍼灸師のQすけです。
今年も開催されましたツール・ド10000UP。群馬県利根沼田エリアの5つのコース完走を目指す6ヶ月限定の山岳ライドイベントです。
まずは道の駅あぐりーむ昭和発着の【赤城山upコース80km】に挑んできました。
公式の情報では距離79km獲得標高1924m。
道の駅あぐりーむ昭和は関越自動車道の昭和I.Cを降り左折してすぐの場所にあり、レストランや産直販売所、足湯もあるのでライド後に疲れを癒せるのが楽しみです。
7:30スタート
道の駅あぐりーむを背に出発すると進行方向は左折です。
なんの疑いも持たずに私はGarmin先生の指示に従い右折スタート。
しばらく進んで今コースのクライマックスであるヒルクライムにさしかかったところでふと違和感を覚えてスマホアプリを確認。
「道順が逆じゃん…」
小説の巻末から読み始めた気分でスタート地点に戻りましたがすでに帰りたい…
心が折れそうになりましたが、挫けずに頑張ってリスタート。
先日のThe PEAKS赤城2でも味わいましたが、赤城山は見通しの良い直登坂が多いイメージがあります。
今回も開始早々に10%が続く直登がありました。こんな時は先を見ずに下前方45°作戦。呼吸を保ちつつペダリングに意識を置いて登坂が終わることをひたすらに待ちます。
するとフタも柵もない深い側溝が続くエリア…ただのケガじゃ済まなそうな深さなので脱輪にお気をつけてくださいね。
えっちらおっちら登っていると今度は折り返してダウンヒルが始まります。
遠くに見える稜線がとても綺麗で写真に収めていました。
貝野瀬ビューポイント
見晴らしがいいわけです。先に進むとCPの【貝野瀬ビューポイント】がすぐなのですから…
ここには果樹園があり観光バスも立ち寄っていました。トイレがあるので休憩にも使えます。
緩やかなアップダウンを繰り返し長いダウンヒルの先にいきなりのT字路。The PEAKS赤城2を思い出し「こんな道だったなぁ…」なんて感慨深くブレーキをかけていると『しゃくなげの湯』の看板と忘れもしないあの交差点!
この先の長い長い登坂地獄を味わった方ならこの交差点に見覚えがあるかと思います。
当時の記憶が鮮明に甦り苦笑いをしながら当時とは反対方向へ左折して進みました。
薗原ダム
木立の中を気持ち良く登り薗原ダムに到着。
ダムとくればダムカード。もらえるかどうかはわかりませんが管理事務局が見えたので突撃。
無事にゲット〜♪突撃してみるものですね。
ワインディングロードを快適に走って【吹割の滝】を目指します。
有名な場所がCPの場合は目標となる道路上に看板が出ているので安心しますね。
吹割の滝
『東洋のナイアガラ』とも呼ばれる国指定天然記念物だそうです。
ここまできたら実際に見てみたい!ということで滝が見える位置まで遊歩道を押し歩き。なかなかの斜面と滑りやすい道だったのでSPD-slだと怖いかもしれません。
ちなみに他の方は遊歩道入り口でCPの写真を撮って先へ急がれていたので、滝まで降りなくてもチェックは可能のようです。
写真だと全く伝わらないと思いますが、盛大に滝壺へと水が流れ落ちており気持ちの良い空気に満ちています。
この時点で10:00、道沿いのお店も開店して次第に滝へ降りてくる人が増えてきました。斜度がありますが遊歩道なので押し歩きで入り口に戻ります。
リスタートして上り始めますが、ここで右手に「岩魚の塩焼き」の暖簾が視界に入ります!
30分に一度の補給を心がけていたのですが、カロリーメイトやわらび餅などの甘食たちのみ。27℃以上の炎天下となり塩気が欲しくなりました。
ライド中に川魚の塩焼きを丸ごと食べれるのは心身が生き返るのでUターンして休憩をとることにします。
お店のお兄さんと世間話をしながら岩魚を補給。頭から尻尾まで余すことなくいただきました。
花の駅・片品 花咲の湯
40分ほど走り【花の駅・片品 花咲の湯】に到着。
この日はトレランの大会が行われていたそうで駐車場もほぼ満車となっており看板だけ写真に収めて先を急ぎました。
実はこのコースの場合はここのサイクルラックにゴール地点の鍵の番号が書かれているそうです。
とても重要なことなので詳細はまた後ほど。
さてまたヒルクライムの再開です。
大体このような看板が現れる時は長い登坂が始まる…という認識であってますよね?
カーブミラーにカーブ標識も見えました。
カーブ番号が24からスタート…え!24でいいの!?
The PEAKSで味わった表示は80とかでしたからね…とても優しく感じます。
さらに14くらいにはすでに降り始めていた気がします。
いかにThe PEAKSが常軌を逸しているか再認識です。
あっという間に登りが終わり、気持ちよく降っていると一瞬左側に建物が見えたような…
「あっ!いけね…」
ナビをみると先ほどの建物がCP…Uターンして少し登り返します。
小住温泉
清流沿いにある温泉施設です。
お風呂には入りたいけどもあと残り半分。
とても綺麗な清流でフライフィッシングをされている方もいらっしゃいました。
長く続く降り基調でスピードに気をつけながら次を目指します。
川場田園プラザ
日曜日のお昼時。駐車場は満車でバイカーも多くて人混みがすごかったです。
美味しそうなレストランなどを見かけましたが、順調にいけばお昼ごろにゴールできそうなので足早にリスタート。
田園風景の中を進み小高い丘を越えて市街地へと出ます。
原田農園
田園風景から市街地へと移り変わるような街中に農園の看板が目に入り出します。
しかし農園をCPにするなんて…と疑問に思いながら【原田農園】の看板を探し進みました。
すると数人の警備員の方が駐車場へと誘導する賑わいのある場所が…あの施設の影響で渋滞している…
原田農園でした。
「農園」というにはスケールが大きすぎる…おぉ焼肉店もある…
駐車場の奥には大型観光バスが5台以上も停まってまるでテーマパークのようです。
あまりの人混みに賑わいぶりを写真に収めることはできず残念でしたが、すごいものを見れた気がします。
空いている時に来てみたいですが、空いている時があるのか…と思わせるようなデ⚪︎ズニーランドに似た雰囲気がありました。
昭和の湯
今回のコースで初めてと言ってもいい交通量の多い幹線道路を走り、スタート地点の名がつく昭和村に入ります。
近いと思ったらどうやら先ほどの原田農園から4kmほどしか走らなかったようです。
ここからスタート地点へと戻ります。
ゴール:道の駅あぐりーむ昭和
今回は比較的ユルい斜度が続いたヒルクライムだったなぁ…なんて思っていたら最後の最後にキッツいのが待っていました。
10%が続いていた中におそらく14%表示くらいもあったと思います。
最後の大ボスをクリアしたら昭和I.Cも見えてきてゴールが近づいてきます。
無事にゴール。
ちょうどお腹が減ってくるランチタイムに帰ってこれました。
まずはスタート時に思いを馳せていた足湯に浸かって幸せを味わいます。
決してヌルくない温度で足の疲れが癒されるのを実感します。
脚が温まって疲労が抜けることが実感できます。気分も落ち着いて「これは根っこが生えて帰れない…」なんて思っていた時に周囲の雰囲気に気づきました。
子供連れのファミリー層で足湯を楽しんでいる…汗の塩にまみれたオッサンが独りでくつろいでいるのは私だけ…普段は見慣れないピチピチのサイクルジャージを不思議そうに見つめる子供たちの視線が刺さり足湯から出る決意を抱きました。
完走手続きをして帰ります。
完走手続き
他ツール・ドのイベントと同じ認識でCPで写真を撮って証明をする方法と勘違いしておりました。
ツール・ド10000UPでは観光窓口が終了していたとしても屋外に設置してある宝箱を解錠して走破の証を受け取れるシステムになっています。
まず走り出す前に箱の位置を確認されると安心ですね。箱に解錠ナンバーがコース上のどこに記してあるのか書いてあります。
私は箱の位置すらわからずに観光案内所を訪ねてしまいました。ということで解錠ナンバーの存在に気づかずゴールしてしまいました。
観光案内所が開いている時間であれば救済措置で教えていただくことができますが、もし閉まっているとどうしようもありません。
ということがHP上にも記されていました。よく確認をしない私の悪いクセです。
残り4コースも走破したいと思います。
Comments