AJたまがわBRMいわき600【往路】

坂に会いにいく

坂バカ鍼灸師のQすけです。

「平坦が苦手な坂バカ…目指せ!SR認定!」シリーズ最終話(前編)となります。

前回の荒天400kmブルベから2週間。右膝のダメージもなんとか間に合って痛みがなくペダリングできるようになったのでコンディション的には問題ない状態。

装備は大型サドルバッグ、トップチューブバッグ、フレームバッグ。先日の400で使用したフロントバッグは向かい風の影響を大きく受けるので、今回は空気抵抗を軽減できるようにサドルバッグにしてスタビライザーを装着して横振れを抑えられるようにしました。重量は増えますが、STOP&GOの負担を除けば巡航はしやすいのではないか…という考えです。

ウェアリングはミレードライナメックメッシュ、モンベルメリノウール半袖、夏用サイジャ、ビブ、アームカバー、レッグウォーマー、秋冬グローブでスタート。

携行したウェアリングアイテムは指切りグローブ、ニーウォーマー、半袖ダウンジャケット。レインウェアはジャケット、レインパンツ、シューカバー、レインキャップ、サイコンカバー。

宿泊先で外食できるように半袖シャツと少しでも就寝時にでダメージを軽減できるようにコンプレッションタイツ、SPD-SLで移動できるようにクリートカバーといった具合でしょうか。

この日は6:00スタートで15℃前後。南東からの風5〜7m、1日目雨の心配はなさそうです。

船橋親水公園発から外房へ抜けて銚子に出て、そのまま太平洋を北上していわき入りするルートが往路。ほぼ同じルートが復路となります。

コースマップはこちら。

google参照

ショップ輪友のI氏と受付ブリーフィングで合流。I氏は百戦錬磨のブルベスターなので一緒に参加させていただけることはとても心強いものがあります。

Q「どんな感じの予定で千葉に戻ってきますか?」

I氏「復路の銚子でクローズ時間が15:00とあるので、そこだけ注意ですよね?」

Q「え…なんのことですか?」

なんていう具合に…いまだにBRMのルールをよく把握していない私は朝のブリーフィング時点で通過クローズ時間が設定されていることはじめて知りました。

要するに15:00前に銚子に戻らなければ足切りとなり失格。この時点でいわき付近の漁港で朝食、いわゆる『いわきめし』を食べるという計画は潰えました…

というかここでクローズの話を確認しておかなければクリアすることができなくなるところでした。

ありがとうございますI氏!

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いわきへスタート

内房の海岸線を千葉市街まで進みチーバくんの首を横切るように茂原を進んで外房へと出ます。

千葉市街

信号が多く強い向かい風。風を受ける面積を極力減らすために腕をたたんで上体を屈めるエアロフォームの姿勢を保持しながら焦らず踏まずに回すことを意識。いわきまで300kmの長丁場ですからね。なるべく省エネ。理想はゴール後でも燃料が残り「自走で帰宅できるくらいであれば完走ができるはず…」という作戦です。

千葉市街を抜ける際に2段階右折して信号待ちをしていた時、ふと後ろを確認すると 見覚えのあるチームジャージの方々が。

いつも情報をいただけるツネ練チームとエンカウント!久しぶりにご挨拶ができてスタートの緊張が一気に解けました。

「いわきまで行って帰ってきます!」とここで宣言したからには成し遂げたい!そんな決心も湧き上がりました。ありがとうございました!

そんな余韻に浸りながらあっという間に市街を抜けて茂原へ。

茂原市街

横風に煽られながらも田園風景を眺めながら外房の海へと向かいます。

ゴールデンウィークの大型連休に突入している方もいらっしゃり交通量の多さも懸念していましたが、想像していたよりも車の量は少ないように感じました。

この時期は「わ」ナンバーであるレンタカーにご用心と耳にしますが、ちょっとヒヤリ…というか接触スレスレでアドレナリン放出、スローモーションVTRを感じたくらいギリギリの瞬間。

こちらが直進で進んでいるとご高齢の方が運転するミニバンが左路地からの飛び出し。私の左肘まであとわずか20cmもなかったかもしれません。無事に接触がなくてよかったですが怖かった…

銚子へ

このあたりから先日の千葉ブルベぐるっと房総400とコースが重なります。

しかしその時は夜間走行、猛烈な雨だったので全く景色が違いました。

先日レバニラと餃子で回復した【川島食堂】さん。

ずぶ濡れになって低体温になりDNF寸前の状態から救ってくれたコインランドリーさま。

ありがたやありがたや…と心の中で感謝を唱えます。

ぐるっと房総400を走られた方は同じ感想かと思います。本来は海沿いの景色を拝みながら走れる道のはずなのですが…あの日はここ銚子ドーバーラインでどしゃ降りに見舞われたので雨対策や視界不良のため景色を見るどころではなかったですね。

この日は素晴らしいほど絶景でした。そして背中を押してくれる強烈な追い風でペダルに足を置くだけでも車体が進んでくれるという…同じルートでもまさに天国と地獄といった様子です。

ドーバーラインからの太平洋

PCのセブンイレブンから銚子電鉄も拝めて、他の方が腰を落ち着かせて昼食休憩されている中を私は早めにリスタート。

それには理由があり、私の中での重要ポイント。グルメポイントです!このために走れると言っても過言ではありません。

まずは銚子にある本格ハンバーガーショップ【AROUND THE CORNER】です。

潮の香りを感じながらポテトをノンアルで流しこみ食べるハンバーガーは格別でした。

絶品ハンバーガーで感動を味わいリスタートです。

Googleマップ参照

鉾田へ

銚子大橋を渡り茨城県へお邪魔します。

強烈な追い風がグングン背中を押してくれます。

ひたすら直線に飽きる区間。商業施設もあり車の飛び出しや後方からの追い抜き、巻き込みに要注意でした。

トータル120km過ぎたこの辺りからでしょうか…

「右膝に違和感が…」

治りきっていなかったのか…ペダリング補正して高負荷でも痛みが出なかったので安心していましたが、走りながら思い当たることをピックアップしていきました。

  • 前回の400の時と同じビブを使用
  • レッグウォーマー装着で悪化
  • 右足にだけ出現する痛み

おそらく腿部分の締め付けが強い影響で腿の筋肉の負担があり、ペダリングの左右差の影響で増悪されて右膝の痛みが出現。というのが自己解析でした。

気温も上がってきたのでレッグウォーマーは脱いで、ビブの締め付け部分を最も軽い部分を探してまくり上げる。

左足のペダリングを意識すると右のお尻が後ろに下がっていくのがわかるので、きっとそこまでクセがついていたのでしょう。この件に関しては後述していきたいと思います。

しかし膝を曲げるだけでも痛みが出てきてしまっているので、炎症による腫れが起きているとすぐには治らないことはわかっていました。

「残り400kmもある…いわきまで着いたとしても帰れないのではないか?早めにDNFしたほうがいいのか…」

などと弱い私が心の中で囁きます。

「まだ進める!行けるところまで行こう!」

アイスの実で目を覚ましてリスタートです。

頼む、オイラの膝よ…今日だけでも保ってくれよ…

北茨城へ

ペダリングを意識しながら強風に背中を押されて大洗の海岸沿いを走ります。

大洗漁港にある石造り鳥居の大きさに驚きです。

大洗を過ぎたこの辺りに製麺所直営のうどん屋さんがあるという情報をリサーチを済み。

もう頭の中はうどんだらけ。私の脳はうどんを絡めて丸めてあるのではないか…というくらいこの時のモチベーションはうどん屋さん。

「たしか…この辺り…のはず…」

暖簾が…しまわれている…

Google情報による閉店時間前だったはずですが今回は縁がなかったようで残念です。食べなれたカロリーメイトを口に入れて福島入りを目指します。

この辺りは『国営ひたち海浜公園』があり今時期ではネモフィラが有名のようです。閉園時間が近くなった時刻では帰路の渋滞が発生しておりました。

無事に福島入りして目的とする宿まで20km。

宿はいわき駅前なので20km走れば今日の工程は終了です。

冷たいコーラで目を覚まし糖分とカフェインを摂取して宿までもうひと頑張り。

ビブはここまでめくりあげないと圧迫がキツい…

実は福島に入ってから『なまこさん』という方とご一緒できたのがとても幸いで、気も脚も合う方との先頭交代しながらは脚の痛みも和らいでとても楽しく走れました。

なまこさん!本当にありがとうございました!

いわき到着

なまこさんは走れるところまで復路を走る、ということで駅前で離脱。私は無事にホテル入りすることができました。

21:00過ぎ、ホテルは部屋までバイク入りの許可をいただけたので、一刻も早く身体の圧迫を解放して血流を促すためシャワーと足湯をしたい!

バイクを支えに足を引き摺りながら部屋に向かいます。

人によっては少しでも休息をはかるために部屋から出ずに就寝される方もいらっしゃるらしいのですが、洗濯をしている間にシッカリ食べてから休もう作戦を敢行するべく出番のなかったレインパンツに足を通してクリートカバーをはめたSPD-slシューズをコツコツ鳴らしながら週末のいわき夜の街へと歩き出しました。

お目当ての中国料理屋【鳳翔】で麻婆丼。これも沁みました。

今回、いわきで密かに目的としていたThePEAKS輪友のレモン姫とお会いすること。願いが叶わないかと思っていたのですが、なんとわざわざ激励に!笑顔と元気と大きくて激甘なイチゴを持って足を運んでくださったのには感動しました!

今までSNSや実走でのやりとりは多くありましたがユックリとお話しできるのはコレが初めて。次回ThePEAKSなど積もり積もる話がたくさんあり会話が弾んでアッという間に時間が過ぎてしまいブルベ中だということも忘れてしまっていました。

長距離ロングライドでは自問自答の時間が長いのですが、こういう楽しい時間があると気分転換になりリフレッシュにつながります。

レモン姫、わざわざ足を運んでくださり本当にありがとうございました。

ツーショットも撮っていただきラッキーフォトチェックもクリア。「自分の脚で輪友に会いに行く」という目的も達成できたので、もし明日膝の痛みが引かなければ「もうこれでDNFして輪行で帰るのもアリかな…」なんて考えてしまうくらい楽しかったです。

23:00宿に戻りコンプレッションタイツを履いて次のPCの参考クローズ時間を調べます。いわき海岸方面のセブンイレブンに3:00クローズ。2:00頃にはホテルを出発したほうがよさそうだ…

右膝の痛みが少しでも消えていますように…と呟きながら気を失うように眠りにつきました。

後編【復路】に続く。

Comments

  1. namako より:

    namakoです。こちらこそ大変お世話になりました。とても楽しくいわきまで行くことができました。(別れた後から向かい風&雨&ハンガーノックで悲惨でした)
    またどこかのブルベなどでご一緒できればと思います。
    ぜひpeaksの話もお聞かせください。

    • Qsuke hillclimb より:

      namakoさん!先日はありがとうございました!エベやThe PEAKSの話など道中とても楽しかったです。そしてまさかブログを読んでくださっていたなんて…感謝感激です。今後ともよろしくお願いいたします!またご一緒できる日を楽しみにしております。

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