坂バカ鍼灸師のQすけです。
千葉で行われるグラベル区間ありの２００kmブルベに参加させていただきました。一昨年のいわき２００以来のブルベエントリー。
グラベル区間ありと言っても片道２０kmほどなので当初予定していたMTBではなくロードバイクに32cのグラベルキングSSを換装したいつもの通勤快速仕様で出走しました。
最強寒波到来！と言われている予報で予想気温は１℃。豪雪に見舞われている他県からはヌルい！と怒られそうですが温暖な千葉ではとても寒い…そして「千葉の空っ風」と言われる乾燥した風が吹きつけます…晴天でこそ救われますが自転車乗りの方なら伝わるであろう心が萎えるほどの強風11m…
これが一日中続くというのだからどうしたものか…
しかも前日に自宅内で転倒して手をついた際にギラッギラに削られて尖った色鉛筆たちが掌に突き刺さる流血事故。
「ちょっと待って…これハンドル握れないんじゃない…？」しかも振動が大きくハンドル保持が重要なオフロード走行あり…
安全面を考慮してDNS（スタート前辞退）でもいいんじゃないか…という声が頭の中に溢れます。
しかし集まる輪友の方々…びっくり仰天人間のどんな苦境でも乗り越えてゴールしてしまう面々ばかりなので「もしあの方が同じ状況だったら…」なんて想像したらDNSしようなんて気持ちは強風にのって吹き飛んでいきましたとさ。とりあえずスタート地点に行ってから判断しよう。
今回の目標
怪我なく無事に帰る
すでに怪我を負っていますが…強風予報もあり、スタート地点で準備している際に不安だと感じたら無理せずDNSをする。グラベル区間でハンドルを保持できずヤバいと感じたら輪行でDNF（リタイア）する。
ハンガーノックにならない
毎度おなじみのガス欠野郎にならないよう小まめに補給をいていきます。
明るい時間にゴールする
日没時間が遅くなってきた言っても17：００頃には暗くなります。目標は10時間切りということになりますね。（考えが甘い）
7：１５スタート
予報どうり冷たい風が強い！時おり吹きつける突風で自転車が煽られます。
人が写らない瞬間を狙ってパシャリ。この写真の後ろには強風予報にも関わらず同日スタートの300kmブルベを含む猛者の方々がズラリと並んでいます。
往路はチーバくんの胸元あたりからスタートしておへそに入って股関節あたりに向かうイメージですかね。
要するに前半の往路に強風は強い味方となってくれる…はずでした。
澄んだ冬の空気のかいもあって富士山が大きく見えましたね。追い風の影響もあり平均時速は常に30kmオーバー。ブルベでは25km巡行でも速い…と聞いていたので絶対に200kmを走るペースではありません。が、これは目標としていた明るい時間にゴールできるかも…淡い期待が頭をよぎり足を逸らせ停まってカメラを構えることを見送りました。
グラベル区間は片道20kmほど。
MTBで走り慣れている道だったので「32cのタイヤでも大したことないだろう…」と考えていたのが大間違い。全然タイヤが路面を噛まない…
やはり悪路ではタイヤの太さが正義です。
舗装路は3.8Barくらいですがダート区間で少しでもタイヤが跳ねないようにエアを抜いて空気圧を下げました。
進ませるラインを読むこと、空転しないトルクコントロール、上半身のバランス保持など、自転車を操る技術が自然と培われるような気がします。
このトンネルの向こう側に乗り捨てられたランドクルーザーがあるとか…今度確かめに行ってみたいです。
林道を終えて舗装路へ戻ると、心なしかバイクが進まない…ハンガーノックなのか？「グラベル区間は舗装路に比べて1.5倍以上の負荷がかかり続ける。」とも聞いたことがあるのでCPのミニストップで早めに補給。ブルベのお供にホットワンタン。
ここから舗装路で千葉ならではのアップダウンを繰り返しながら低山を折り返し地点まで走りました。
「なんか足が重く進まないｿﾞ…」とここで思い出したのは、ダート区間で抜いた空気圧を戻してない！ハンガーノックなのかと思っていた重たさはコレでした。
折り返し地点
今は休業中のBIG ONE店舗にて折り返し。現在はフードトラックで営業されているようです。
早速タイヤにエアを充填。みてみたら1.5Barしか入ってませんでした。ちょっとシーラントがサイドから滲んで…
CPスタッフの方が煮卵をくださったので赤飯と一緒に補給。一口かじった後でスイマセン。お腹もエアも足されたせいか快適に進む進む♪15分ほどアップダウンを走って山の駅・喜楽里に到着。でここでキッチンカーBig Oneが営業なさってます。
今回のブルベに参加した方に割引券をくださったのでココで補給された方は多いはず。
ありがたやありがたや。
ハンバーグカレー。しっかり手作りハンバーグが柔らかくて美味しい♪
ここからグラベル20km、舗装路に出て強風区間を覚悟してリスタート。
林道と言ってもガレていない舗装路もあります。このあたりはロードタイヤでも問題なく走れるでしょう。
ただグラベル区間が本気を出して荒れてくるとスリックタイヤでは厳しくなってきます…
気持ちよく走れるグラベル。
油断してるとこんな障害物が顔を出します。
さしずめ自然の遊園地。
押し歩きでないと危険な部分もあり、乗車スキルとリスク管理が必要だと感じました。
16：00前にグラベル区間終了もちろん街灯が全くないこの区間を日没後に走られた方がいたかのもしれず…凄すぎますね。
ダートが終えて空気圧を戻し舗装路を60kmほど。予想していた狂風の影響も強くなく順調にゴールに向かいます。
陽が沈んで冷たい風が吹き付け体力を奪われる…強い輪友3人とのトレインだったので千切れないよう必死に頑張りました。目標としていた日没前のゴールとはなりませんでしたが無事にゴール。11時間ほど。10時間を切るには本気度が足りませんね。
休憩中に抜かされ、リスタートで追い抜き…また休憩中に抜かされ、リスタートで追い抜く…どうも私のブルベは休憩が多めな気がします。
今回は崩落のためにカットされた区間もありグラベル区間が短めとなりましたが十分楽しめるコースレイアウトでした。
ゴール後に「来年もやるからね！」と運営スタッフの方が話してくれまして、次回の開催はこの区間が復旧されているであろうとの事なので楽しみです。
グラベルブルベではグラベル区間だけでなく舗装路区間の巡航を考えるとバイクやタイヤの選択、空気圧の調整、未舗装を安全に走るスキルなどが関わってくるので、従来のブルベと比べて楽しみ方が幅広いですね。
輪友と味噌ラーメンで乾杯！冷えて枯渇した身体に温かい味噌スープが沁みる美味しさでした♪
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