The PEAKS Round15石鎚山UFOライン②

PEAKS奮闘記

坂バカ鍼灸師のQすけです。

後編はCP3→CP4から始まります。

①前編はコチラから。

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CP4

往復ビンタのダウンヒル…天候も下り坂…そしてさらにあと1つ、私のお腹も下り基調でまさかのトリプルダウンヒル。

お酒を飲むとだいたい一度はお腹を下してしまう今日この頃…おそらく前日のレモンサワーだ…「だからアルコールを抜いてきたのに…」と文句を言っても飲んでしまったもんはしょーがない。美味かったし♪

たしかCP4にトイレがあったはず…「まだか…CP…いやトイレはまだなのか…」往復ビンタの長い降りをいつもよりお腹で痛感。耐えて耐えてCP4に到着後、希望を抱き耐えてきたトイレはなんと工事中とな⁉︎

少し先の道の駅のような建物にあるとのことで、混み合う駐車場を進むことに…

駐車待ちで渋滞する車を避けて進みながら自分との戦い「耐えるのだ俺のお腹…」今回の最大登坂区間はここだったかもしれない…

落ち着いてバイクを立てかけてビブを脱ぐことができ私の人として、そして父としての尊厳は無事に守られることとなりました。

トイレから出た大自然の世界は空気が澄んでいて本当にキレイでした。次々とチェックを済ませて登り返していくチャレンジャーの方々を目にして「あれ…?けっこうなタイムロスになってますのね…」

レインウェアを脱いで気を取り直し登り返しのスタートです。

激坂というような急勾配はなくキレイな渓流が流れる側のキレイな道を淡々と登れる良い道でした。

ここで再びmazさんとスライド。確実にさっきよりも時間差が短くなっている…あ!よく見たらジーパンじゃない!と思わず「なんでー!ジーパンじゃないのーーーー⁉︎」と叫びながらものすごい勢いで離れていきました。

レモンさん再び

とココで、「♪ウルトラソウル⤴︎」🍋「キャーハッハッ⤴︎」と再びレモンさんをキャッチ!

談話クライムの始まりです。

お題は

  1. チバイチ楽しかったね♪
  2. オススメアイテムどう?
  3. お前は新手のヤバい勧誘なのか…?

怪しい壺の話から不思議な体験談といえば?の流れで私が体験した【不思議なハンコ屋さん】の話に繋がったのが③。実話といえども今思えばこの話題は胡散臭さMAXだったかもしれません…レモンさんの呼吸が上がっているのをいいことにまとわりついて離れない、まるでメマトイのように思われていないか些か不安がありますw

ちなみに不思議なハンコ屋、日本一予約がとれない山本印店は執筆もされていらっしゃいますので、ご興味のある方は是非。

不思議なハンコ屋 (―山本印店物語―)
不思議なハンコ屋 (―山本印店物語―)

プレミアがついてるので絶版かも…

怪しさ満点の話をしていたらアッという間にAS2へ帰着。

心なしかレモンさんの声と表情に安堵が感じられたのはハンコ屋さん話に終止符となったからではなくエイドに帰着した安心感からですよね…

みっちーさん「おかえりー!仲良く帰ってきたのね!」

ワイ「不思議なハンコ屋さんの話でアッという間に着きましたよ!」

みっちーさん「え…マッテナニソレ…

と一瞬距離感を覚えて空気が冷えて感じたのは降り出した雨のせいだと思いたい…

そうです。AS2に戻るとシッカリ降っており晴天予報は完全に覆されました。ここからUFOラインへはアップダウンを繰り返してスタート地点に戻ります。冷えた身体はエネルギーをさらに消耗します。さらに補給が必要となるので、お腹は減っていませんが具なしカレーを注文。カレーは飲み物!グイッと飲み干しお腹を温めた塩分チャージ。

スタート&ゴール関門へ

やはりUFOラインは雨。2m先を目視するのも難しい濃霧。おまけに風まで出てきて「わぁ…雲の流れで風の通り道が目に見える〜♪」なんて楽しんでいる気持ちも少しありましたが、実際はそれどころではありません。

アイウェアに水滴がついて外すことを余儀なくされますが、滴る雨と跳ね上がりの水でさらなる視界不良。

ポッカリと隙間の空いたグレーチングや急に現れる対向車など気を抜けない状況が続く。

トンネルを抜けるごとに一層雨足が強まってきます。

思えば自動車側からしてもこんな状況の中、急に現れる自転車は恐怖だったことでしょう。それを考えると前後灯を確認してキープレフト。

思い描き憧れていたUFOラインとはかけ離れた異なる景色ですが記念に一枚。

絶景は心の目で見るものだと誰かから教えられました…

往路でAS1だった場所を過ぎるとダウンヒルが始まります。

「ささささ寒い…」手がかじかんできてレバーを握る力に自信がなくなってきます…

濡れた身体に冷たい風が吹きつけて体温が奪われていくのを体感します。宿にレイングローブを置いてきたあの時の私をビンタしてやりたい!

コレがあったらどんなにラクだったことか…

CP1への分岐を過ぎると風が残るが雨足は弱まってきた。脚を回せば温まる。

Mさんおかえりなさい

もうすぐスタート&ゴール関門チェック地点…あ、右手の木陰に「回せー!」のMさんが見える!おかえりなさいませ!

絶対に「回せー!踏むなー!」と言われるからサイコンは使えないけど体感でケイデンスを100rpmくらいに上げとこうw

Mさん「回せー!」

ワイ「回してるーw」

Mさん「踏むなー!」

ワイ「踏んでなーいw」

Mさん「……いまチェックポイントに戻ると絶対おいしいよ!」

ワイ「マジっすか♪」って何がおいしいのかわかりませんでしたがダンシングしてペースアップw

Mさんは人を乗せるのが上手い!

スタート&ゴール関門チェック

雨こそ降らないものの、スタート前の晴天はなく陽がささずに冷たい風が時折り強く吹き付ける。

「温まってーー!」と勧めていただくままに命の豚汁をいただきます。

ガタガタと震えながら啜る豚汁の美味いのなんの。

コレを…

こうするのがThe PEAKSスタイル!

「あー寒い!」「あー美味い!」「生き返るねー!」なんて言いあいながら豚汁を食べるのは非日常の時間ですね。

生腕生脚!それは寒いっすよw

この時点で13:30、そなシステムの計算では14:40に出ればゴール余裕時間。残り1PEAKS!最後の往復ビンタ。霧が立ち込めるサウスルートに向けてリスタートです。

CP5

現地入りする際にバスで登ってきた石鎚スカイライン。降っていくごとに雨足が弱まってきました。CPまで降り続いていたらシンドいな…と思っていたので救われました。

「運営から工事区間の信号注意」と忠告をいただいていた現場。往路復路とも見事に信号待ちで確かに停車時間が長かったですが景色を眺めて補給タイムです。

トンネルを4つほど潜ったように思います。いくつめかのトンネルで先頭集団のSARUさんとスライド。速い!軽快に登られていました。

心が折れるようなキツい勾配があるわけではないがダラダラと長い…CP5に到着して18kmの登り返しスタート。

程なくすると赤いMTBが…mazさんだ!射程圏内ではあるが、ここまできたら捕まらずにゴールしたい!写真ポイントも休憩もないので逃げ切れるかもしれない…「ジーーーーーパーーーーン!」と叫びながら逃げました。

頂上に近づくにつれてまたもやガスが出てきました。スタート&ゴール地点はまだ降っているのかもしれない。

霧の中に見えるスタッフジャンパー。カメラマンさんだ!とカッコつけてダンシング♪

撮っていただいて「おぉ速い!速いよー!」と褒めてもらってニヤけている瞬間も撮られていました。

ゴールまであと少し…と気を抜いた瞬間、パンダ練のビブを纏っていた背中に突き刺さる「パーンーダー!」の声。振り向くと赤いMTB!あぁ…mazさんに捕まってしまいました…だってジーパンじゃないんですもん…ってどんな言い訳じゃい!しかしそんなハンデが欲しいくらい速いんです。変態スタートなのに一般の先頭集団に追いついてゴールしてるんですもん。しかもMTB⁉︎次は逃げ切りたいんでど変態、もしくはジーパンでお願いします…

その後にもオレンジ色のバイク&ウェアの方に抜かれます。「おお!スゴいふくらはぎ!ガンダムみたいなダイヤモンドパックだ!速いなぁ…」なんて感心してた最終コーナー。Mさん再び!回しておこう。

Mさん「回せー!」

ワイ「回してるーw」

Mさん「前は追わないのかー!」

ワイ(え…だってレースじゃないしなぁ…)

Mさん「お前はそれでいいのかぁー!」

これは昔から「競争心がない」と言われる私のハートを射抜かれたような一言。100rpmほどで回していた脚をギア3枚ほど上げてダンシング。前方の方はもうゴールに辿り着く直前でしたが少しでも近づこうとバイクを振ってスパートをかけます。

Mさんのこの一言は今後の人生で事あるごとに思い出す記憶に刻まれた言葉となりそうです。アリガトウゴザイマシタ!

15:30ゴール

オレンジの方がインタビューを受けている間にゴール。なんでもニセコにも出場される剛脚ナイスミドルの方だったそうで速いわけでした。

やはり頂上は霧雨まじりの濃霧です。

インタビューを受けて記念撮影を撮っていただきます。

写真を撮る人を撮るシリーズ。

フィニッシャーボードには率直な感想で筆が走りまして…

目標としているDキングの殿堂入りまであと4つ。

今回も色々ありましたがスタート前に掲げた目標…

①③は達成できましたが②はmazさんに捕まってしまい目標達成ならずでした。次こそはなんとか逃げ切りたい!

寒いのと空腹と…豚汁ダイブおにぎりを啜り本編は終了となりますが『人の数だけドラマがある』お家に帰るまでがThe PEAKS。あとがきへ続きます。

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