チューブレス化をしたcampagnoloのカーボンホイールBORA ONEですが、考えた結果クリンチャーに戻しました。
https://hillclimblife.com/2022/02/22/bora-oneチューブレス化計画①/
以前の記事のようにチューブレスレディ対応ホイールのようにスポークのニップル穴もなく、乗り心地が良く気持ちよく転がるホイールとして1年ほどチューブレスレディタイヤを問題なく使用していました。
それなのにクリンチャーに戻す理由。それはシーラントによるスポークとニップルの腐食が怖いからです。
シーラント剤の多くにはアンモニア成分が含有しているそうで、これがスポークやニップルのアルミ部分に付着すると腐食していくそうなんです。
ニップル穴からのシーラント剤で腐食
チューブレスレディ対応ホイールでもニップル穴が空いているタイプもあり、リムテープで塞いで使用するパターンもあります。この際にニップル穴部分のテープが破けてしまった箇所にシーラント剤が流入し腐食…というケースを耳にしてから恐怖感が増しました。
そこでニップル穴を塞ぐために考案されたフジチカの銅板シール【ドウシル】。これをニップル穴に貼ったうえでリムテープを貼るとリスクが激減する、というものも購入して腐食対策を試みることに。
いやいや…待て待て。
私…タイヤを外すまで忘れていました。
ニップル穴がない!
BORA ONEにはニップル穴がないからチューブレス化に踏み切ったんじゃないか…
なんだ、これにて一安心…ではありませんでした。
どうやらニップル穴だけが腐食の原因ではなかったようなのです。
バルブ穴からシーラント剤が流入して腐食
ゴムパッキンの効果もあるし「エア漏れがなければシーラントが隙間を塞いでくれているのだろう。」と考えていたのですが甘いようで、リムの内側にシーラント剤が流入してしまう場所としてバルブ穴にシーラントの流入を完全に防げていない要因も大きいそうなのです。
チューブレスレディ対応のニップル穴がないホイールでも腐食現象が発生していることが事実と物語っています。
この話を聞いて大切なホイールにダメージを負いたくはない…と考えクリンチャーに戻すことを決めました。
早速ホイールからチューブレスバルブを慎重に取り外すと、ホイール内面のゴム部分にシーラントの液がついているのが確認できます。ゴムパッキンで完全に止めることが難しく少なからず流入していたものと思われます。
これはリムの形状とゴムパッキンの相性が大きく左右すると思われるのでホイールに適した形状を選ばれるほうがよろしいかと思われます。
それとパッキンの劣化にも要注意です。
「シーラントの減りが早い」と感じた場合、タイヤとリムの間の固着以外にもバルブ穴からの流出が考えられるケースではリム内部の流入も懸念されるかもしれません。
- 乗らずに保管している時はバルブが上にある状態で
- タイヤ交換やシーラント補充の際はリムテープの劣化やバルブゴムが劣化していないか注意
- 劣化が見られる際は惜しまず交換
これだけで被害は現象できるのではないかと考えます。
チューブレスレディからクリンチャーに戻した理由
現在では外乗りの使用頻度が少なくなりロングライドよりは決戦用バイクの位置付けとなったカーボンホイールなので、乗り心地よりも硬くても転がりメンテナンスがしやすいほうが扱いやすい。何よりも大切なホイールを長く大事に使い続けたい!という理由からBORA ONEはクリンチャーに戻しました。
しかし運悪くクリンチャーに戻して久しぶりの実走30分後に針金のようなものを踏んでパンク「きっとチューブレスレディだったらシーラントが塞いでくれたな…」なんて思いながら修理してました。
クリンチャーとチューブレスレディは使用頻度や使用方法によって一長一短ですね。
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