坂バカ鍼灸師のQすけです。
PEAKS榛名山に出走してきました。
坂好き自転車乗りが集まる一大イベントです。
今回で10回目の開催となる舞台はハルヒルでも有名な榛名山。
ハルヒルのコースを含む主要なヒルクライムルートを5本登り、距離143km獲得標高4761mを走る行程となります。
私はST3→ST2→ST1→ST4→ST5の順番で回る一般エントリーです。
初めてのPEAKSなのでタイムに意識をおかず完走を目的とします。直前まで雨の気配もあったのでビビリな私は安全を期して2ndバイクのディスク車でチューブレスグラベルタイヤからクリンチャーロードに換装して準備を進めました。
出走前
ポツポツと小雨が降る肌寒い曇り空の中、5:00に現地到着。
前日が仕事だったので当日入りとなり1:30に家を出発、睡眠時間は3時間とベストコンディションとはいきませんが1日気兼ねなく登れるということで気分は上々です。
外気温計は14℃くらいでしたでしょうか。登りは暑くなると予想しましたが開始まもない何本かは冷えることを避けてアーム&ニーウォーマーは装着しました。
検温と同意書提出を終えてエントリー終了。参加賞は可愛いLOOSER君シリーズ。
物販も混み合う前に見にいくとお姉さんが「このキャップは最後の一つよ!」
商売上手!
一目惚れして購入、早速被って気合を入れます。
車検に並ぶ直前にバイクを組み立てていたのですがトラブル発生!
いつもと違う車への車載でディスクパッドに何も挟まず、レバーを握ってしまったのです。
詳細は以前の記事から。
ドライバーも持っていなかったので他の方へお願いをするしかないかと思っていましたが、無事にことなきを得て車検も終了。あとは出走待ちです。
会場でTwitterのフォロワーさんがたくさんいらっしゃるらしく周囲をキョロキョロしていたところ、出走直前にいわのりさんがお声がけくださりとても嬉しかったです。
単身乗り込んだけども一人ではない、SNSってスゴいですね。
エイドステーション
今回はスタート&ゴール地点に備えられています。
バナナ、オレンジ、クッキー、塩タブレット、ポテチ、塩むすび、パン、ブラックサンダー、きのこ汁、カレー、アクエリアス、水、オレンジジュース、リアルゴールド、コーラ、お茶
覚えているもの、というかいただいたモノを羅列してみました。
今回アドバイスいただいたのは 1時間に200kcal、一本登り返して400kcal摂取を目標とします。
ペース配分
一般エントリーの制限時間は9時間30分
パンクなどのメカトラブルを考えると30分の余裕を残しておきたいところだったので、9時間で5本、単純計算ですがつまりスタートから休憩を含めてゴールまで1時間50分で1本のコースを走ればいいわけだと判断しました。
アバウトですが休憩を含めたタイムラップを計測したところこんな感じでした。
数字は嘘をつかない。時間配分ができると安心ですね。
1本目はとても元気で2本目からは休憩をフルに使っています。
先が長くST5がラスボス的な存在で補給&休憩重視の作戦どうりといえば順調でした。
ST3箕輪城跡コース
以前に試走できた甲斐もあり、コースを把握できていたのが大きかったと思います。
スタート地点は標高1100mほど。こちらに榛名湖が広がっております。
ということは盆地のように凹んでいる形状からスタートすることに。つまりどこのコースに降っていくとしても、最初は登ることからスタートになります。またコレがなかなかキツい。
そしてとにかく下山が長い!
ということは登り返しも相当長いことを覚悟しておかなくてはなりません。
チェックをもらって早速登り返します。この少しの遅れが終盤になってのしかかってきそうですからね。
ST3は途中から道幅が狭くなり、対向車渋滞も起こるかも知れなかったので早めに終わらせておきたかった区間です。
元気いっぱいで順調に終わることができました。
エイドにて補給したのはきのこ汁、エナジーバー、バナナ✖️2、オレンジ、リアルゴールド
まだ序盤なのでお腹が減ってないのですが、入れやすいモノで補給をしておきます。
お腹が空いた時点で危険兆候ですからね。
予定より20分ほど早くリスタートできタイム貯金ができました。順調です。
ST2ほぼハルヒルコース
ここも試走できてよかったです。
なぜならコース引きを間違えていたので皆さんとはぐれてもチェックポイントで合流できたからです。
皆が並んで進んでいるルートについていかずに、自分の引いた道を突き進む…コレは私がいかに捻くれた性格かが物語られていますね。
おかげでこんな絶景を拝められたほか、人気のない林道を自分のペースで走れたのは快適でした。
おそらく遠回りをしたので距離と時間は加算されたと思います…
ここからハルヒルコース後半、ご存じの方も多いと思いますが榛名山神社を越えてからがキツい
「ん…脚が攣り出した…」
早い、早すぎる!まだ2000mも登っていないのに…
試走の際もそうでした。後半に脚が攣ってしまっていたので、脱水かエネルギー不足かと考えていたのです。
今回はこんな序盤に…何かおかしい…
ふくらはぎや足の裏をピクピクさせながら本攣りにならないように負荷を避けながらペダリングして原因を探ります。
最近とりいれだした事を考えると、原因はおそらくコンプレッションサポーターと 5本指ソックス。
人によっては疲労軽減への相性がいいとのことですが、私は筋肉量が少ないせいか運動中には合わないようです。要するに血管を圧迫して筋肉に血液が供給されにくい状態だったかもしれません。
ここで無理に負荷をかけると筋損傷をしかねないのでペースを上げずに慎重にCP地点まで帰ることを目指します。
CPまで戻ると荷物があるので圧迫を解放して休憩すれば走り出せる気がしていました。
キレイな景色に意識をそらせて、ひたすら登ります。水が澄んでいました。
そして案の定、お腹が減り始めます。頭の中をカレーとおにぎりのイメージで埋め尽くしてなんとかCPまで戻りました。
ピリ辛のカレーが食欲をそそり、おにぎりを2つ瞬殺しました。
ちょうど気温も上がってきたのでニーウォーマーも外し、軽くマッサージをしながら組織に血液を送ります。
「まだ半分も過ぎていない…頼むぞオレの脚、回復してくれよ」
タイム貯金はプラス3分
ST1伊香保温泉コース
ここは崩落のためにコース変更となったルートで、伊香保温泉まで降って登り返します。
例の如くスタート地点からダウンヒルが始まるまで一度登ります。
足の調子は…力を入れると簡単に攣ります。力を込めずにダウンヒルでもなるべく脚を回して血液を送れるように意識します。
一度枯渇したエネルギーは簡単には戻らないことはハンガーノックでも体験済みです。この後パワーは入らなくても回せるようにさえなれば完走だけは狙えることを念頭に回復を祈りました。
さてご覧ください。このロケット発射台のような直登を。
心が折れるので前は見ずに斜め45度前下方を見つめながら無心で登ります。
自宅から移動の際、高速を降りてから榛名湖まで車で登れて試走を兼ねることができたのが功を奏しました。
休日ということもあり下山時から交通量が多く、信号と渋滞待ちで時間が割かれます。
登り返しはというと頭文字Dでも有名なコースらしく、走り屋さん方がアクセルを開けて脇を駆け上っていき斜度に負けてフラつくと怖い思いをするので気が抜けませんでした。
今回の全行程中で最も車が多いルートだったのではないでしょうか。
登り終えてCPに戻る際にメロディーラインなるものがあり、車中でタイヤの走行音が静かな湖畔が聞こえます。
自転車だと…はい、皆無でした。
バナナ&オレンジ&おにぎり&きのこ汁で補給、休憩長めの4分オーバーでリスタートします。
ST4郷原駅コース
試走が全くできなかったコースで未開の地でした。
SNSフォロワーさんからの情報をいただき、全行程中で最もユルいのではないか…という言葉を鵜呑みにして降っていきました。
勾配がユルい区間はありますが最もアップダウンがあるコース。
「登って降りる」を繰り返すということは±0区間があります。つまり5コース中で最も長い印象がありました。
登り返してくる早い方々とすれ違いながら延々と続くダウンヒルを走ります。
ST4の郷原駅に到着。
ここでトイレで軽量化を済ませて登り返します。
ガツンっ!とくる急勾配はないですがジワジワだらだらと長い。そして次にやってくるラスボスのST5へ体力温存を考えるとペースが全く上がりません。
榛名湖まで辿りつくと妙に感慨深い気持ちになりました。
残す行程はあと1つ、榛名湖沿いを走る工程はこれで終了なのです。
おにぎり&カレー&バナナ&リアルゴールドを補給してラスボスに挑みます。
ST5唐松コース
周りの皆さんも口を揃えて言う最後の難関です。
これは試走でも味わったので覚悟はできていました。
長〜い下りを終えてチェック。
登り返し序盤は比較的ユルユルと進んでいくのですが、中盤以降の林道に入るあたりから勾配がキツくなり11〜14%表示から下がりません。
さすがPEAKS!クライマックスを20%で盛り上げてきます。
この区間は無理をせずに押して歩く方も多かったようです。
そんな中でも頑張って漕いでくれるガリガリの自分の脚がとても愛おしくなりました。
ここを抜けたらあとはゴール。
比較的元気を保てたままクライマックスをクリアすることができ、ここからゴール地点まで意気揚々と飛ばしていけました。
まとめ
タイムは45分ほど残し一般エントリーのフィニッシャーとして無事にゴールでき、休憩と補給を大事にとる作戦だったので、トラブルもなくヒルクライムを楽しめた結果に終わりました。
雨天の予報もあり安全策として2ndバイクの10sディスク車で参加、ダウンヒルは快適ですが登りはスピードが乗らないにしても完走目的としては十分楽しめました。
周囲はディスク車が多いのかと思いきや、リム人口も多かったので次回は軽量リムで登るスピードを少し上げて変態増し完走を狙ってみたいと思います。
PEAKSは運営スタッフの方々がとても優しく明るい方ばかりで、今まで参加させていただいたどのイベントよりも距離感が近いと思いました。
道中のご声援やゴール時での労いのお言葉などがとても感動的でした。
昨今の厳しい状況の中、とても楽しい時間を提供していただき本当にありがとうございました。
PEAKSを完走できたことで少しばかり『坂バカ』を名乗っても許されますかね。
こちらの神々しいブロンズ像には10回完走で名前が載ることができるとか。
いつかは名を刻んでみたいですね。
そのためにも次の参加は必至となります。
Twitterのフォロワーさん方とお逢いできたこともとても嬉しく、残念ながらお逢いできなかった方とは次回開催の楽しみに準備をしておきます。
皆さま、ありがとうございました。
Comments