ツール・ド10000up2024Day1

坂に会いにいく

坂バカ鍼灸師のQすけです。

やってきました10000upの朝。3:30にアラームをセットしましたが自然と2:30には目が覚めてしまい再入眠できなそうなので動き出してしまいました。

夜中の宿泊施設をうろつくなんて「子供の頃では考えられなかっただろうな…」なんて思いながら同室のRYUさんを起こさないよう誰もいないロビーで白湯を飲みながら氣功をしてアラームの鳴る3:30を待ちました。

集合場所に4:30到着を目掛けて途中のコンビニで朝食を済ませるため、暗がりのなか沼田健康ランドを4:00出発します。

少し迷いながら現地に到着。すでに準備されている参加者の皆様がとても強く見えてます。実際とてつもなく強い方ばかり集まっているのでタイムを競うレースでないことが救われます。

天気が良くて本当に良かった。ブリーフィングで篠さんが「過去イチ天気の良い10000upの日」と言ってましたね。走り出せる準備だけ整えてGarmin先生にコンディションを尋ねてみます。

さすがGarmin先生、良いこと言ってテンションを持ち上げてくれますね♪

今回はGPS端末を携帯して走るそうでサポートカーが4台もいるので迷子の心配はないでしょう。

10000up挑戦のゼッケンプレート。これを見かけて声援をくださった方もいらっしゃいました。なんだか急勾配を思わせるドス黒い色ですが反対側は爽やか〜な色合い

群馬グリフィンから全日本選手権TT優勝の金子選手と小山選手、日本縦断ギネス記録認定保持者の篠さんは「完走請負人として最後尾を走ります!」との事で、篠さんに着いていけば無事に時間内完走ができるということか!と安心していました。まだこのときは

他にも名だたる方ばかりが集まるなか完全にビビりながら記念撮影をパシャリ。

朝の早い時間にもかかわらず輪友のconさん、のりさん、ジュンさんが応援に駆けつけてくれたのはとても嬉しかった。ガチガチに固くなっていた緊張が少し緩みました。ありがとうございます。

手元にプレートがあったので記念に一枚。

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スタート〜沼田村

案の定スタート直後からハイペース。脚も元気なので集団についていけはしますが邪魔にならないよう後方に位置どります。

と、ここで満場一致でミスコースを確認。開始早々全員でUターンを決めたのも良い思い出です。

沼田エリアはマップを見てわかるように、あえて大回りして標高を稼ぐためのルート。しかし拓けた農地に広がる景観は遠くの山々の稜線を眺望できるステキなルートでもあります。先頭集団の圧倒的な速さに離されていきますが不調はなく先の長さを思うと自然とマイペースになり淡々と走りました。

私でも60km近いスピードが出るようなロングダウンヒル。交通量が少なく見通しの良い道路は快適で気がついたらスピードが出ていました。

赤城山

1日目の行程は大まかに2つの大きな山がメイン。その一つは赤城山。

ここはThe PEAKS R12赤城2でも通ったルート。当時はST2へ向かうやたらめったら長かった記憶がありましたが、あの時と比べると半分以下の道のりなので気持ちはラクでした…が記憶に残っていた長い直登区間。

赤城にはこれがあったんだ…と前タイヤのちょっと先を見据えて登る瞑想クライムスイッチ作動です。

と、ここで後ろから「Qすけさん、こんにちは!」の声。振り向くとEijiさんのお姿!応援に来てくださったそうです。しかし速すぎることを知っていたので実は震えていました…

この辺りの長い登坂を一定のペースで走っているとシューズのキツさを感じるようになってきまして…指先が圧迫されることで痺れて、なんとかシューズ内にスペースを作って圧迫を解放すると急に血が通うことによって指がもげるような痛み…なんとか騙し騙しこれを繰り返しながら痛みを紛らわして進みましたが、この時点で1日目も最後まで走りきれるのか正直なところ不安がありました…

大洞駐車場に到着すると東京エナジーパートナーさんがエイドステーションを設営してくださっています。

ご当地の名物饅頭やブルーベリーとリンゴジュースが濃くて美味しかった。奥の給電設備を積んでいる車で端末の充電をさせていただけるということでした。

グランフォンドウォーターも提供してくださり心強かったです。

大沼を一周するのはThe PEAKS以来。懐かしい青木旅館を過ぎて「この辺は道がガレていたっけなぁ…」と思い出しながら走ります。

スタッフの方に撮ってもらった一枚。気づいていたらマスクオフしていたのに残念。

金精峠へ

2つ目の大きな山、日光白根山へ向かいます。

薗原ダムを通りアップダウンを繰り返しながら片品村へ。この時点での陽射しが強烈に暑くなってきてました。普段トンネルは怖い存在ですが、この時期のトンネルは涼しくて出たくなくなる気持ちもあります。

吹割の滝に出るとconさんとのりさんがカメラを構えて応援してくださってます。なんでも応援のために短縮ルートで走ってくださっているとか。アリガタヤアリガタヤ。

昼食を済ませるためにセブンイレブンにピットイン。

この時点で10:00くらい。タイムシュミレーションだと10:30に薗原ダムが最後尾ペースということなので貯金はありそう。

安心してうどんを啜っていた写真はコチラ。もぅ足がキツくてシューズを脱いで指をニギニギしてました。

片品村を抜けて金精峠への長い登坂がスタート。たしか24kmくらい登り続けたような気がします。幸い交通量は少なくキレイな丸沼が見渡せたり登るにつれて涼しさを感じて気持ちの良いヒルクライム…のはずでしたが長い登坂が今回のシューズトラブルで最大の敵。

「ゆ、指がもげる…」

あらかじめRYUさんとEijiさんに「千切れる予感がするので置いていってください…」と伝える。

とここで強烈な足攣り!ヤバい…クリートを外せないかも…と思うくらい強烈なヤツ。水分や塩分は十分に摂取していたはず…と考えると思い当たるのは足先の血行不良。末端が締め付けられているから血液循環がめぐらないことと、痛みを逃避してペダリングが崩れていること。

少しでも圧迫を解放するためにダイアルを緩めて踏まずに回転も上げずに回すことで血液を送ることに意識を向けます。

ふんわりしたペースでピークの金精峠に到着。

栃木側からは何度かありましたが、思えば群馬側から登ったのは初めて。道は繋がっているんですね。

花豆パンが美味しかったですが、足の痛みと不安でヘロヘロ…目を覚ますためにカフェイン断ちしてきた身体にsuperメダリスト9000を注入します。

生まれて初めての塩ジェル、頼む!効いてくれ!サイダー味と書いていますが驚くほどの感!残りコースは半分を過ぎている、最後までもってくれオイラの足。

金精峠ではなんとEijiさんが待っていてくれました。こんな足でペースも上がらず申し訳ない気持ちですが、ダウンヒルも鬼速い…冷えないように羽織ったレインウェアが下界が近づくにつれて暑くなりサウナスーツのようになってきたので「脱ぎたい…」と一声かけようにも追いつかないんです。

かなり気を使っていただいてペースを上げずにご一緒いただけたのは背中からとても伝わりました。ありがとうございます。

ラスト40km

片品村に戻る途中で参加者のじーにょさんがストップ。どうやら地元の少年の自転車がパンクしてチューブが絡んで押し歩きも難しい状況だったそうです。

運営のサポートカーを待つ前にじーにょさんが石を割ってチューブを切るという発想で少年を救出。

超カッコいいサイクリストですよね。少年の目にはこの背中がヒーローに映っていたことでしょう。

Eijiさんは面識があったそうで私もご一緒させていただきました。「あとはパレードランみたいな感じですけど、最後の川場スキー場は最悪ですね。」という言葉が胸に刺さったのを覚えています。

片品村消防団駐車場に到着。

ドーナッツをEijiさんにもお裾分け。いや、もう参加者でいいんじゃないか…?と思っている方が多かったんじゃないでしょうか。

川場スキー場

写真はありませんが、じーにょさんが言っていた最悪の意味がよくわかりました。平均10%が続く終わりのみえない登坂。

この時期なので交通量は皆無ですが、スキー場ですからねぇ…そりゃ登りますよねぇ…

シューズ痛いし、脚もあちこちピクピク喜んでるし、チェックポイントが見えないし。「あと少しだけど何か食べておきましょうか。」とEijiさんとモグモグしたら視界がクリアに感じたのでハンガーノック気味だったのかもしれません。

ようやくチェックポイントに到着。例年を見る限り十分余裕のあるペースだと教えてもらって気が緩みましたが、このシューズで明日大丈夫か?と不安を覚えながらゴールへと向かいました。

ゴール

無事にゴール。16:30には到着できていたかもしれませんが、みなさん速すぎ…撤収されて会場もまばらになってます。

終わったけどもまだ終わってないこの感じ、The PEAKS蓼科2Daysの気持ちそのまんまでしたね。

スタッフの方かと思ったら輪友のpatoさんが受付でお出迎えしてくれました。

ゴール後に「高級クーリッシュです!」といただいた【大とろ牛乳】が超美味い!

車内で食べながら「あ!時計がない!」と焦って10分ほど腕につけていたGarmin Watchを探しているようなポンコツへと見事に仕上がっていた1日目でした。

2日目へ続く

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