その痛みの原因はどこから?

坂バカ鍼灸師のQすけです。

先週、ロングライド(私の中で…)を走った際に痛めた右膝。医学用語では【膝窩筋:しつかきん】と言って膝関節の真後ろにあり腿の骨と脛の骨を結び、膝を曲げる大事な筋肉が固まって膝が伸びにくく痛みを伴うことが6日ほど続いていました。

回復走やらウォーキング、ストレッチやらをして少しずつ治っている感じはあるのですが、どうにも回復が遅い…そうか、これが老いというヤツ…年齢のせいにするのは簡単だが、他にも原因があるはずだ!と原因究明にかかります。

そもそも組織的な損傷であれば電気治療や湿布や痛み止めの除痛で順調に回復に至るはずですが、繰り返す痛みや回復に至らないなんてことは経験ありませんか?

その場合は痛みの原因は痛みが出ている場所にない可能性があります。

本職である仕事柄、外科的治療でも寛解せず悩まれているケースを多々診させていただいております。

そんなことからか今回の症状に対して自身の体でも試してみました。

局所的に右膝を伸ばすストレッチをしていましたが、どうにも効果がない。

膝が伸びない…ということは、バランスをとるために他にも伸びて縮まっている場所があるはず…

ありました!

インナーマッスルと呼ばれる深部にある腹筋の一つ、腸腰筋です。背骨から始まりお腹の中を通り大腿骨の内側に付着する、股関節を曲げる腹筋の作用があります。

要するに身体が曲がったまま伸びなくなっています。

そういえば全身的なストレッチを行うのは久しぶりです。やはりバッキバキに固まっていました。肩甲骨も動きにくく、腕が上がりにくい…

骨盤に付着する筋肉で腕にまでつながる広背筋などもあるので、身体の繋がりや連動性を考えると関係は深いと思います。

案の定、全身のストレッチをおこなった後に右膝の痛みは消失していました。

治りが遅いのは年齢のせいではなかった!

しつこく繰り返す痛みの原因はどこにあるのか…

全身的なストレッチで自分の身体と対話してみるのも一つの手段かもしれませんよ。

たまには鍼灸師らしいことを書いてみました。

皆さま、痛みがなく楽しく気持ち良く自転車が乗れますように。エンジンである御身体のメンテナンスも大事にしてくださいね。

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