速くなくても強い人になる

自転車が教えてくれること

坂バカ鍼灸師のQすけです。

身体にまとわりつく湿気のせいでしょうか。不安なニュースの影響でしょうか。

なんだかスッキリせずに悶々とした気分になってしまいます。

ふと思い出したことを書きます。

自転車を初めて間もない頃、走行距離200km獲得標高3500mほどのイベントを知らずに参加してしまった時のこと。

筑波連山を登るイベントで一つ峠をクリアしたら、また峠…というコースで、概要を調べて熟知されている方は慎重にペース配分を考えて登ります。

私はというと、伴走という立場でコースは完全に人任せ、当時のサイコンはスピード表示のみで斜度高度ケイデンス計もなく、迫り来る坂をひたすらにクリアしていくだけでした。

スタッフの方や他の参加者の方が『おぉ!強い!』とお声がけくださったのですが、当時は「速いじゃなくて…強い?の?」という認識でした。

今になって坂を登るときの『強い』の意味がわかります。きっと立ち向かう姿勢や脚を止めない『強さ』なのでしょう。

もちろん颯爽と駆け上っていく方は『速く』そしてカッコいいと思います。

人と競って勝つということも素晴らしいと思います。

しかし、最近どうにも人と競うことに疲れを感じてしまう体質となってしまったらしく…誰かよりも速く!と考えて自転車に乗ることがストレスになってしまうのが疲れてしまうのです。

元来の負けず嫌いがゆえに、そういう思考に陥りやすいのではないかと思います。

なので私は『速さ』よりも『強さ』を。

長く続く坂、斜度のある坂でも自分に負けない『強さ』を求めて自転車を楽しみます。

自転車に限らず、日常生活も同じですね。心が折れそうになるツラい状況の中、速くなかったとしても脚を止めなければ一歩ずつ進んでいきます。

そういう『強さ』が私は欲しい、と自転車は気づかせてくれます。

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