ブラケットを内側に傾ける:ロードバイクのブラケット調整

メンテナンス

坂バカ鍼灸師のQすけです。

今回はブラケットの位置調整について書きます。

以前エベレスティングに挑戦している際にギリギリまで追い込まれました。その状態だと自転車との一体感が研ぎ澄まされる感覚になるようにも思えます。

私が如実に感じた違和感…

ハンドルに手を置いた位置が…左右違くない?

ほんの少しですが左右差を感じました。

そういえば…かなり前に立ちゴケした際に右側のブラケットだけ内側にグニャッと曲がった記憶がよぎりました。

立ちゴケ直後は「ああぁ…ハンドルが曲がってもーたぁ…」なんて身体の傷よりも先にバイクの傷を調べてしまうような慌てっぷりでしたが、ブラケットはネジで固定して曲がるようになっているので地獄から天国に行くような安堵感を覚えてことが懐かしいです。

ゴメンなさい…話が脱線しました。

というか、もっと早く気づくだろ!という声も聞こえてきそうですが。

さて

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ブラケットの調整ネジ

私の場合SHIMANOアルテグラ6800ですが、ブラケットカバーをめくってココにネジがあります。

コレを緩めると動きます。

厳密に言えばバーテープをハズした状態で動かすほうがテープのたわみも出ないので正解なのでしょうが、今回のように微調整であればバーテープが抑えとなって大きく動くことを避けられるのでやりやすかったです。

せっかくなら、より自分の身体に適したように調整してみます。

最近ですが股の痛みを避けるようにサドル位置を探りはじめてから、ブラケットの握り方が変わりました。

それは下ハンを握る際にも感じたことですが、親指が内側に入るような向きです。

すると自然にハンドルを抑え込むような前傾姿勢となり、サドルでの股の痛みがなくなったのです。

無理にファームを作るわけでないので首や肩が痛くなることや力が逃げる感覚もないので自分に適しているように思いました。

カンパニョーロのシフトチェンジは親指で下に押し込む作りになっている事や、シフトレバーも心なしかハの字になっているようにも思えます。

ハの字にしてみる

ほんの数ミリかもしれませんが、この少しの動きでも角度、中心軸が変わっています。

ライディングポジションで「脇を閉める」という教えもあるかもしれませんが、私は「脇を絞る」ほうが合っているかもしれません。

下ハンを握る際にも絞るように意識をすると自然に脇が閉じることを感じられます。

極端に脇を閉めるよりも絞るイメージだと、広背筋という背中〜腰、小円筋という腕から背中にかけての筋肉が使われることからもライディングポジションの幅が広がり負担の軽減も考えられます。

ブラケットが真っ直ぐで脇を閉じたイメージ。

ハの字に握り脇を腕を絞るイメージ。肘は外側に向きますが脇は閉じてきます。

よく「背中の筋肉で乗る」というニュアンスはココに繋がるのかもしれませんね。

身体の仕組みや使い方は全く同じことは無いと思うので、ライディングポジションやフィッティングに決まりはないと思います。正解はバイクの使い方と自分の身体にあると考えているので、今回の例もあくまで参考までに初心者の話とお聞きください。

ほんの数ミリの調整や身体の使い方で身体の変化が現れるロードバイクは、身体の一部となるようなかけがえのない存在です。

改めて一体感が研ぎ澄まされていく感覚は楽しいですね。

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