坂バカ鍼灸師のQすけです。
R13蓼科EASTが終わり一夜を明けてあの手この手でリカバリーをはかった翌日となります。
意識がボンヤリして記憶が曖昧なこともあり…実感はしていませんでしたが疲労はかなりあったのだと思います。
前代未聞のThe PEAKS2Days、いよいよ2日目が始まります。
身体の深刻なダメージはなく風邪っぽさもなくなっているように思いました。何より歩行時の痛みがなくシッティングができたのでまずは一安心。スタートからダンシング縛りでは166km4500mアップも走れる気がしませんから…
今日も朝霧が立ち込める女神湖を眺めながらスタート地点へ向かいました。天気も良くそんなに寒くもない。
スタート
仲良しさん方をお見送りしたのですが、頭が起きていないのか写真も撮れず記憶が朧げ…
車検を済ませスタートを待ちます。
皆さん思ったよりも元気で笑顔ですが会場には前日のようなエネルギーに満ちる感じが心なしか弱い…
最後尾6:20スタート。制限時間は10時間30分。16:50までのゴールが時間内フィニッシャーとなります。
ST1霧ヶ峰ビーナスライン駐車場へ
スタート時は肌寒さを感じ、人一倍寒さに弱い私は少しでもエネルギーの消耗を防ぐためにレインウェアを羽織りました。
スタート直後から白樺湖のあたりまでアップダウンを繰り返して進むのですがこの辺りの記憶もあまりない…「え?みんな本当にこれ2日目?」というくらい皆さんのペースが速かったのは覚えてます。
白樺湖を抜けたら登坂開始。ここから登り続けるので暑くなるだろうと思い上着を脱ぎます。実際、レインウェアでもある上着を羽織ったのはスタートからここまでのみだったので天候には恵まれていました。仮にこのコースで雨だったら…と考えると恐ろしいですね。
ここで上着を脱ぐと同時、早々に手首のリストバンド紛失事件発生。
リストバンドは無くしてもゴールには関係ないから大丈夫と聞いてはいたものの「思い出アイテムの一つがなくなるのはイヤだ…」と草むらの中をかきわけて無事に発見!気がつくと集団から大きく離れていました。
「まぁマイペースでいくつもりだから問題ないか…」とリスタートして霧ヶ峰ビーナスライン駐車場まで雄大な景色の中を登っていきます。
同室のだいさん、この日は絶景ポイントでカメラを構えてくれました。ありがとうございます!
日本一山のない千葉では絶対に拝めない雄大な景色。日本ではないところを走っているような感覚になります。
みるみる陽が登ってきたあたりで無事にST1に到着!今回はココを起点に3本のルートを登り返します。
この日も運営スタッフで活躍されているたらさんの力強い声に元気を分けていただきました。
ホッコリする口調で元気満点話されるエリさんとここでご挨拶することができました。ハジメマシテのご挨拶でドキドキ…緊張して目が覚めました。
まだお腹も減っていないのでオレンジとバナナだけ補給してリスタート。
ST2立石公園へ
対向車やミスコース注意の分岐もあるため速度を落として下りました。
しかしまぁまたこのダウンヒルの長いこと…先頭集団がなかなか折り返してきません。
ミスコースもなく無事にST2に到着。
チェックだけ済ませてすぐに登り返そうかと思ったのですが、なかなか来れる場所でもなく景色がキレイで写真に収めてました。
映画『君の名は』のモデルになったと聞いています。
たしかに、あのシーンに似ている気がしますね。
ST1bへ
登り返していると手にはグリーンのバンド『変態増し』の方々が次々に降臨。ハヤスギル…
今回変態さま方のスタートは6:40。私たち一般最後尾の20分後にスタートされておりましたがアッという間に追いつかれ抜かされました。休憩も写真もなくグイグイ進んでいきます。
「これが変態増しを走り切る方々のペースなのか…」
石油王さんにちょっとついていってみようなどと自惚れた思いはすぐに撃沈した千切れ太郎の私…
ここで楊貴妃さんと合流。談話クライムをしようにも昨日のダメージが深刻そうですが、ガッツでグイグイ登られている姿に元気をもらいました。
maruさん、メカトラから復活できてよかった。軽快に登られて「よし!後ろについて来い!」とハンドサインを出していただきますが、自力で帰れる気がしないペースだったので笑顔で見送ります。
長い長い登坂を終えて2回目のAS1に帰着。
塩ふりスイカ、きのこ汁、おにぎり、バナナ、オレンジを補給
ST3美ヶ原へ
マップで見る限りでも恐ろしく長い…登りだけでなくアップ&ダウンが延々と繰り返されて扉峠のガツンとクライムでST3に到着という感じでしょうか。
走られた方々のお話では「とにかく脚を削られないように…」とアドバイスをいただいておりましたが、もはや削られる脚が残っていない説もあります。
寒さにも暑さにも弱い私にはこの日も日照りが少なかったので助かりました。
前日受付で走った八島湿原を通りさらに奥へと進みます。
途中工事による片側交互通行があり3分近く停車することになったので、ただ信号を待つのは勿体無い…と写真を撮っていたら🍉チハルさんと合流。記念写真を撮ります。
The PEAKSはこんな絶景の中を走れるイベントです。
扉峠への登坂に入りますが昨日と同じく脚が回らない…10%の勾配に差し掛かると休むダンシングになるのでスピードが上がりませんが、なんとかクリアしていける状態。
再び工事区間で信号を待ち、強い方々に抜かされますが霧が立ち込める美ヶ原高原へとジリジリと進んでいきます。
モニュメントが見える景色を進んでいくとST3に到着。記憶のどこかに「美ヶ原高原美術館」という名前を思い出してようやくココなんだと認識しました。
ここから 「13Kmのダウンヒル。ガスが出てるから気をつけて‼︎」とアドバイスをいただきました。
「13kmのダウンヒル…それを登り返してくるのか…」と覚悟を決めます。
ST4武石観光センターへ
とにかく長い…そしてこの2Daysで最も道が荒れていた区間に思えます。
今までのダメージもありますが久しぶりにハンドルを持つ手のひらに痛みを覚えました。そして下界は暑い…10:00頃でこれからさらに暑さが増しそうな予感。
エイドにはみっちーさんの笑顔に救われ、見回すとパンダ練の方々や輪友が多く元気を分けてもらいます。
あまり食欲が進まなかったのですが、オレンジとバナナを補給。おにぎりを食べておくためにオツカレー部のアスリートスパイスが効きました。
長い登り返し、目を覚ますために昨日も活躍したカフェインサプリを投入。
この時も1粒5mgと勘違いしていたので5粒を服用。バチっと意識がハッキリしますがここからが悪夢の始まりでした。
ST1cへ
リスタート早々にあかおにさんとスライド。まだ捕まっていないぞ…と思いきやこの後すぐに捕獲。ここでリアル鬼ごっこは終了となります。
変態増しの方々は休憩時間が恐ろしく短くて走るペースも速い。
イケヒロさんにもここで抜かされ回すよりもグイグイとトルクをかけて登れらていくのを見送りました。速かったぁ…
美ヶ原まではほぼダンシングだったので10%前後が続いていた気がします。
「右抜きまーす‼︎」とにっしーさんが数名の剛脚方を引き連れて抜いていきました。おそらくど変態増しだったと思うので…まさしくど変態のペースですね。必ず抜きにかかる際はお声がけをしてくださるので、これには抜かれる側も安心感があります。速さはとても真似できませんが声がけは私も見習います。
ここで後ろからプレッシャー…振り向くとパンダさんの視線が刺さりロックオンアラートが鳴りっぱなし…
スピードも上がらないのでただ撃墜を待つだけ…続けて美辞麗句さんにも撃墜…変態増しを走られる方に撃墜されているようではまだまだ一般の枠は越えられない私です。
美ヶ原高原美術館を越えれば今回のコースで最もキツい登坂区間は終了。
ひたすらアップダウンを繰り返しST1へ戻りますが、ここが長い…日差しも強まり暑さが厳しくなってきました。
さらにパワーがでない…ハンガーノックなのか?
サイコンを見ると33℃表示…暑さも相まって想像以上のタレっぷり…
ふと脇を見るとPBPジャージの方も自販機で休憩しているのが見え、無理は禁物…と脚をとめイケヒロさん直伝の冷感スプレーと給水で意識を持ち直します。
終盤のアップダウンでピータンさんとEijiさんパンダ練ど変態コンビに抜かされ、ほんの少し後ろにつかせていただきますが、すぐに千切れ太郎…お二人ともとんでもないスピードで走られてました。
八島湿原を超えればST1まであと少し…のはずがまだまだ見えない。ひたすらに繰り返すアップダウン…ようやく看板が見えたところで脚に力が戻ります。
やっとAS1に帰着。長かった…
カレー、塩むすび、バナナ、オレンジを補給。
ハンガーノック気味もありカフェイン5粒をエナジーゼリーで流し込みますが、この時点でも間違いに気づいておらず復活した気になっていました。
ST5へ
また今までのどのコースとも変わり見晴らしの良い広大な草原地帯のダウンヒルでした。
しかしまた先頭集団の折り返しがくる気配もなく…長いダウンヒル、そして長い登坂の予感を覚えながら下っていきました。
ここでなんだか身体に違和感…頭痛と吐き気、意識が朦朧とするような感覚。
「エナジーゼリーのせいか…いや吸収前にハンガーノックが先にやってきたのか?」
しかし残すヒルクライムはあと1本。ここで止めるという選択はない‼︎
ST1dへ
下っていくごとに増していく不快な蒸し暑さを感じます。雲行きも怪しく雨の匂いがする…
案の定大粒の雨が当たりますが高地の霧ヶ峰は降っていなかったのですぐに止みそうな気配もあり、脚を止めることも避けたかったので登り続けました。
そして手足に痺れも感じる…
これは自宅に帰ったあとに気づいたことですが、カフェインサプリの表示を間違えており… 1粒5mg、まぁいっても10mgくらいだと思っていた含有量。これは純粋にカプセルの重さであり、実際のカフェイン含有量は約50mg。
およそ10倍の勘違いをしていたのであります。
今日摂取していたのは5粒×2回…この時点で500mg。軽く 1日摂取量上限を超えてますね。本人は100mgくらいだろうと思っていたのですから怖いですね…
そしてカフェイン過剰摂取の症状はこちら
めまい、震え、吐き気が該当します。
皆さんサプリは用法用量を正しく守って使用しましょう。
ハンガーノックだとばかり思っていた意識朦朧の中、ハッシーさんやCrosさん、わだっち(旧なっぷる)さんを見送った記憶があります。
この貴重な景色の中を走れることなんてない。そう思いながら意識を保ちます。
ゴールへ
気持ちが悪い…意識を保つのだ‼︎そう思ってカフェイン3粒追加のトドメ。
力が入らない脚を奮い立たせてビーナスラインをスタート地点へと戻ります。
白樺湖を過ぎてすぐだと思っていたスタート地点は思いの外遠く、スタート直後の記憶がなくいかにポンコツだったのかここで再認識。
最後までカメラを構えてくれるスタッフの方々に感謝。
女神湖交差点での信号待ち、この時一緒に走られていたオレンジウェアの方がわんわんさん。実は地獄にお誘いしておきながら会うことが叶わなかった…と思っていたら実は話せていたという奇跡。
信号を曲がり最後のストレート。
最後に余っているエネルギーを搾り切ることがいつも心地良く感じるラストスパート。
コロナ明けの練習不足やカフェイン過剰摂取事件など諸々あった最初で最後の2Days開催。前回の赤城2ほどの余裕はありませんでしたがWフィニッシャー(一般)となることができました。
大変長くなってしまったので今回感じたことをあとがきに記していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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