Qすけです。
去年から参加させていただいているツール・ド✖️大子。
茨城県北部奥久慈の山々の中を走る無料セルフイベントです。
八溝山を登る『北コース』奥久慈グリーンラインを走る『南コース』と今年から両方を同日に走る『チャレンジコース』が設けられています。
去年は両コースを同日に走ろうと思っていたのですが、見事に寝坊して南のパノラマラインコースだけ完走だったので、今回こそ日の出スタートで『チャレンジコース』に挑みます。
なので八溝山を登るのは今回が初めてで楽しみです。
走行動画はコチラ
大子町から八溝山へ
道の駅大子をスタートして目の前の久慈川を渡り、駅前には機関車が展示されている長閑な大子の町中を走ります。
日の出とともにスタートだったので人の気配は少なく車通りも皆無。
肌寒い霧の中を遠くに見える山を目がけて進んでいきます。
すると看板に「おやき学校」と…
おやき?って…おまんじゅう的な『おやき』の学校?
どうやらそのようです。
『大子おやき』として有名で、作ることができる体験学校として開校されているそうです。
ご興味がおありの方は是非いかがでしょうか。
と話が脱線しましたが、八溝山に近づくにつれてアップダウンを繰り返し自然の中に入っていきます。
壁一面に茂るコケはまるでジブリ映画を彷彿させます。
キレイな清流の脇を走っている時はとても幻想的でした。
CP1:八溝山
大きな鳥居と八溝山の看板。
いよいよここからヒルクライム本番です。
八溝山は茨城県で2番目に高い山だそうですが、筑波山よりも山頂へ登れる舗装路があるため公道だと茨城県内最標高となるでしょうか。
入り口から秘境感満載です。
初っ端から10%越えが当たり前に訪れます。
本来ならワクワクドキドキで進んで行くのですが、この日は早朝ソロライド…入口に書いてあった『熊出没注意!』の看板が頭から離れません…
「もし出合わせたらどうしよう…」なんて考えていたら斜度が気にならずにゴリゴリ進んでいました。
直登はなく周囲を警戒しながらつづら折りを進んでいくと…目の前からジッと見つめる視線が…
カ、モ、シカ…?
巨大なカモシカが向こうの道路上からジッとこちらを見つめていました。
迂回して進もうにも突進される危険もなるべく避けたい。
しばらく見つめ合い、写真を撮ろうとカメラに手を伸ばした瞬間に林の中へ駆けこんでいきました。
それはもう後ろ姿も立派な体躯で、林の中から通り過ぎる私のことを見つめていました。
「ありがとう、またね。」と呟いて走り始めます。
良い朝です。(熊ではなくて本当によかった…)
千葉ではなかなか見られない稜線を眺めながら山頂を目指し、頂上への分岐を左に入ってもう少し登ります。
行き止まりまで進むとアンテナ下にバイクラックとトイレがありますが、ここにも『熊出没注意!』
「あぁ、もう早く下ろう…」
山頂と言っても見晴らしが良いポイントではないんだ…と思っていたらなんだか神社側に誘われる気配があり、自転車を担いで進んでみると展望台がありました。
写真を一枚撮ってリスタートします。
ここから長いダウンヒルの始まりです。
下った分だけ登って来たんだよな…とシミジミ感じながら安全に走ります。
コケもなく舗装状況はとてもキレイだと感じたのですが、落ち葉や砂が浮いている部分があるのでお気をつけてください。
麓まで降りたら、大子町から来た分岐を左に進み田園風景と山並みを眺めながらCP2を目指して平坦区間を走ります。
CP2:コンビニエンスKONISHIYA
補給場所にもちょうど良いコンビニがCPです。
奥側入り口にサイクルラックがあります。
バイクをラックにかけてヘルメットを脱ぎながら見渡すと「ここのコンビニは只者ではない…」雰囲気がムンムンしています。
店内を写真に収めることはできませんでしたが、モデルガンのシューティングレンジやガールズパンツァーの精巧なグッズがひしめくように並んでいます。
店主「お客さんが持ってきてくれるのですが、商品よりも多くなってきてしまってますよね(笑)」
いやいや、好きな方々にはたまらないコレクションばかりでしょうね。
表にある洗車の模型の傍ら、コーラと焼きそばパンを補給してリスタート。
長閑な道を進み林道に入ると…
牛!
突如現れる立派な角の生えた牛。
非日常の風景がとても新鮮です。
奥久慈グリーンライン
真っ直ぐトンネルを進むと袋田の滝へショートカットできますが、CP3を目指すために左折して奥久慈グリーンラインへと進みます。
マイナスイオンたっぷりの森林の中でアップダウンひたすら繰り返すコースです。
途中『奥久慈見晴らし台』があり、天気が良ければキレイな稜線を拝むことができます。
ここからもアップダウンは続き「ちょっと飽きてきたかも…」と思っている頃に…
10%くらいの直登…
一気に目が覚めました。
ここをクリアすると左折して林道に入りますが、ここは荒れている下り区間ですので走行にお気をつけてください。
車通りの多いT字路が出口となるので速度注意です。
ここを右折して龍神大吊橋を目指します。
龍神ダム入り口もありますが、大吊橋はもう一つ奥に進みます。(龍神ダムカードにとても惹かれますが今回はガマンして次の機会を狙います…)
CP3:龍神大吊橋
距離は短いですが10%超えの区間もあります。
観光の車が多いのでお気をつけて。
近くまで来ると圧巻です。中央部分でバンジージャンプもできるそうです。
2階にあるレストランで補給。
塩気のあるつけ汁が消耗した身体に沁みます。
さて半分過ぎてここからは折り返しのようなイメージです。
お昼時の観光客で賑わってきた駐車場を後にリスタート。
ここの出口もT字路にて一時停止注意、右に曲がります。
しばらく大通りを走り、セイコーマートの交差点を右に入ります。ここから林道に入りしばらく補給場所がなかったのでボトルや補給食を準備しておいてくださいね。
林道と一言でいっても景色が様々でいろんな林道を味わえることが林道づくしの今回のライドで勉強になりました。
路肩が広く走りやすい『そば街道』を北上し、再び奥久慈グリーンラインに入ります。
さて、再びアップダウン天国です。
しかし前半のグリーンラインとはまた景観が違う森林の中を進みます。
幾度となく訪れるアップダウンでぼんやりしていたところ、ここでふと気がついたのですが私の頭の中には次の目的地が『袋田の滝』となっておりCP4を見逃すところでした。
ここを右折です!
ここに気づかなかったら再びアップダウンを繰り返して戻ることになるところでした…いやぁ…危ない…
CP4:三太の湯
三太というのは『デイダラボッチ』とも言われる妖怪(?)大男が湯を掘るのに手を貸したという説から名付けられているそうです。
一風呂浴びたい気持ちが強いですがゴールまで我慢です!
次は最後のCP:袋田の滝に向かうため再び林道に入ります。
おそらくこのあたりの林道に20%超え区間があったような記憶があります。
後半のここにきて激坂を持ってくるのは稽古における「可愛がり」のようなものを感じますね。
最後の奥久慈グリーンラインが最も路面が荒れていたようにも思えます。
路面一帯に苔が広がっていたり、対向車も多いイメージがあったので速度注意区間です。
最終CP:袋田の滝
グリーンラインを抜けてなだらかな気持ちの良い坂を下り袋田の滝へ向かいます。
日本3大瀑布ということもあり多くの観光客で賑わっており、駐車場を探して挙動の怪しい車や通行人が多いので走行注意です。
多くの観光客の中、単身ピチピチのサイクルジャージでは場違い感がハンパなく…そそくさと退散することにします。
あとは路肩が広く比較的走りやすい幹線道路でスタート地点の『道の駅大子』に戻るだけです。
ゴール:道の駅大子
無事にゴール!
施設の中にあるサイクルステーションで申請を行い認定をいただくと【認定証】【坂好きの盃セット】【入浴券】をいただけて2Fにある温泉施設で疲れた体を温めて汗を流すことができます。
まさに至れり尽くせり!
表にある鮎の塩焼きで塩分補給して帰路につきます。
今年のイベント期間は11月23日(水祝)まで。
イベント開催中は入浴券などをいただけますが、とても楽しめるコースなのでイベント期間外でももちろんオススメです。
運営の方々、今年もありがとうございました。
来年も是非よろしくお願いします。
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