リアシフターケーブル交換(インナー編)

リアシフトケーブル交換 メンテナンス

坂バカ鍼灸師のQすけです。

先日のワイヤー調整でキャップが外れてしまい、無惨にも先端がほつれてしまったリアシフターケーブル。

購入して2年が経つので交換時期にも遅いくらいだと判断し新品と交換することにしました。

今回交換するバイクはフレーム内にケーブルが内蔵されているので、簡単に張り替えるというわけではなさそうです。

私は素人ですがトラブル時のリカバリースキルも磨きたく経験値を積むために『やってみるの精神』で作業に取りかかり、取り返しがつかなくお手上げな場合はショップにお願いすることにしました。

そこで店長からケーブルがフレーム内で行方不明にならないようにするアイテムを授かりました。

それはコチラ

この中にケーブルを通してフレーム部分のガイドにしようとする作戦です。

くれぐれも念を押されたのが「全部引っこ抜いてから持ってこないでください!」です。

作業を進めていくごとに、それがいかに大変なのかが身を持って知りました。

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ニッセンSP31スペシャルステンレスケーブル

店長からオススメいただいたのは日泉ケーブル株式会社のSP31スペシャルステンレスインナーケーブルです。

SHIMANOのデュラエースと思っていたのですが、フィーリングと耐久性がコチラの方がオススメということで選択しました。

31本の細いワイヤーを編み込んで耐久性も向上しつつ特殊コーティングにより滑らかでしなやかな動きをすることでスムーズなシフティングが可能だということです。

古いケーブルを外す

ディレイラーにテンションが掛かっているボルトを緩めます。

以前のキャップが外れてしまい、かわいそうなくらいに解けてしまってますね。

グローブごしにもブスっ!と指先に刺さるのでお気をつけてください。(私はくらいました…)

たしかに解けたこの状態を見てみると今回のニッセンケーブルの方が一本一本が細くしなやかかもしれません。

ディレイラーとフレームを繋げているアウターケーブルとキャップを外します。

コチラはとくに劣化が見られないので、このまま使用することにします。

チェーンステー側にガイドを通す

さてほどけたワイヤーの先端を切って、先ほどの秘密兵器の中にケーブルをホジホジとねじ込んでいき、フレームの中にも入れていきます。

「ん…入らないぞ?」

それもそのはず。

フレームの入り口(出口?)にも部品がありました。

これも外して再度トライ。

先ほどのガイド部分にまで出てきました。

レバーのタイコをはずす

ここで一度、レバー部分のタイコを外してたわみを作りケーブルを引っこ抜きます。

SHIMANOはブラケットをめくると、外側がこんな形状になっていますね。

ここにタイコなるワイヤーの先端部分が挟まっています。

フロントギアをインナー、リアギアをトップ。

つまりワイヤーに最もテンションがかからない状態を作るとタイコの頭が見えてきます。

この状態でエンド側からワイヤーを押してあげるとタイコが出てきますが、出にくい場合は先端の細いものでつついてください。

ダウンチューブのガイド作成

レバー側からワイヤーのたるみを作るとフレーム下部のワイヤーが浮きます。

そこでチェーンステー側のガイドが作成されたので、ガイドからワイヤーを引っこ抜きます。

すると見事、新しいワイヤーを通すガイドが作成されました。

これでフレーム内でワイヤーが路頭に迷うことはありませんね。

ガイドが抜けて惨事にならないようクリップで両端を留めておきます。

同じ工程をダウンチューブでも行います。

ガイドを通す前にアウターとシール素材をはずしておきましょう。

ホジホジとケーブルが抜けないようにガイドを通してクリッピングしておきます。

これで安心してレバー側から旧ケーブルを引っこ抜けます。

いざ抜いて見比べてみると、ほつれなどはありませんがクタっと感がありますね。

新しいケーブル装着

はずした手順と逆に新しいワイヤーを通していきます。

ん?

ブラケットにケーブルが通らない…

それもそのはず。ブラケットからアウターケーブルに差し掛かるところは曲がっているので通りにくくい場所でもあります。

ブラケットの内側をご覧ください。

こんなフタがあるかと思います。

ここにケーブルを通すガイドがあるので、先端の細いものでパカッと開けてください。

これでタイコ側からケーブルを通して、金属部のラインに沿って流し込むとアウターケーブルにも通っていきます。

先ほどと逆の手順でアウターケーブルとシールを装着して、ガイドが抜けないように中に新しいケーブルを通していきます。

リアディレイラーを調整したらカットしてキャップをカシメで挟んで完成です。

自転車屋さんってスゴイですね。自分でやってみると工賃の値段に納得です。

これでもしフレーム内でケーブルが迷子になんてなってみようものなら…考えただけでゾッとします。

たしかに今回のニッセンケーブルは引きしろが軽くてスムーズなフィーリングがあります。

手順に慣れると30分もかからないので、ケーブルが切れる前に交換しておくことがよさそうです。

必ず初期伸びが発生するのでリアディレイラー調整が必要になると思います。調整方法を追記しますので是非ご覧ください。

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