坂バカ鍼灸師のQスケです。
2024年12月に行われたバイクロア14【arakawa12】に参加させていただきました。
思い出せば秋ヶ瀬バイクロアに初めてお邪魔したのは2年前。この時はミッドナイトグラベルArakawa outbackに参加。
この時はarakawa12というイベントの存在を詳しく知らずに「12月という真冬で氷点下に冷え込む夜中の荒川沿いを12時間走りきるという…なんとまぁ人外(褒)の方々がいるもんだ…」とミッドナイトグラベルをスタートしながら眺めていたのが懐かしいです。そしてまさか2年後に自分が出走しているなんて思いもよりませんでした(笑)
今回はThe PEAKS繋がりで仲良くしていただいているパンダ練の方にとお声がけいただき出走に至りました。
1週間前からSSTをやらずにリカバリー的な生活をしていたらコンディションはピーキング。
しかし当日の19:00レース開始というのに夕方まで仕事…長い1日となることを覚悟して昼食にバーキンを補給して現地へ向かいます。
16:00、なんとか日没前に現地に到着。キャンプ道具や自転車を下ろして会場でチームの皆さまと合流できました。
今回は【キクミミモータース】というチームに入れさせていただきました。皆さまはほぼ毎回arakawa12を出走なっている強者方。耐久レースにも経験豊富なのでピットにもすでにガチ感が溢れ出てました。
奥に見える「デカゴン」と呼ばれる大テント内にもストーブが焚かれて仮眠もできるエリアが設けてありました。
補給のラインナップが頼もしくスタートからゴールまでいろんな食べ物を用意してくださりました。天心やちまき等の甘いものから腹持ちの良いもの。中でも大鍋で作る豚汁が体の中から温まり、凍えるような極寒でも最後まで燃料切れを起こさなくて救われました。
今回は怪我で出走されなかったピータンさんが終始コックとしてエイドに立っていただいたのでとても心強かったです。ピータンさんありがとうございました。
焚き火を囲む交代待ちの風景。
この焚き火がなかったら凍え倒れていたことでしょう。どこかの少年が舞っておりましたが垣根のない平和的なバイクロアの風景です。決して寒さでそれどころではなかったわけでは…ないはず。
前回ディフェンディングチャンピオンのイケヒロさんのバイク。
デ○ズニーランドのエレクトリカルパレードを彷彿するような本当に煌々と光っているんです。
そしてご本人も…お面まで光ってるんです。どこを走っているのか一目でわかるくらい目立ってましたが「サウナスーツのようでとても着てられない!」と序盤で脱いでいたのはナイショです(笑)
レース
いよいよレーススタート!長い夜の始まりです。
「皆さん、また明日の朝に会いましょう!」という運営スタッフの挨拶には全員苦笑いでしたね。
私たちは5人編成のチームラリー。周回ではなく30分交代を目安にして走りました。
コースを覚えられるまでは本当に怖かったです、特に最初の一周…真っ暗闇の中で知らないオフロードコースを走るんですからね…急に現れるコーステープや木立の中で剥き出しになった大きな木の根。芝生といっても高速で走ると路面からの振動が強くてライトが傾いて落ちてきちゃうんです。強力なライト1つとヘッドライトで望みましたが、できれば2灯あると幅広く路面を視野に入れられるので心強かった事でしょう。やはり夜間は光量が正義!イケヒロさんが光っているわけですね…
オツカレー部との出逢い
オツカレー部の皆さんが出走していると聞いており、レース中にSNSで見覚えのあるジャージとシルエットからchobissimoさんを発見!「え?チョビさん⁉︎」と尋ねると、チョビさんも「Qすけさん⁉︎」といった刹那的なやり取り。
この後からオツカレー部のテント前を走る際に「オツカレー!」と声をかけて走り抜けてました。
いやぁ、SNSの力ってスゴいですね。
中盤
午前1:00を過ぎたあたりになるとコース上からスタート直後にはたくさんいたはずの人数が明らかに少なくなってました。
おそらく皆さん仮眠していたのかもしれません…しかしこの夜中の時間が空いていて最も走りやすかったかも。
スウェーデントーチにも火が灯り、豚汁で温まって頑張りました。
交代直前とリスタート時が最も寒い…私の場合リスタートから4分ほどはダンシングのまま走って暖気、寒くて座れなかったです。
このあたりの時間から霜が降り始めてタイヤがシャリシャリいっていた気がします。眠気は強くなかったのですが路面のギャップを拾う集中力が落ちてきたように感じたので寝る!
5人編成で30分交代の場合、次の出走準備時間を差し引いても1:30ほど仮眠ができる時間があったので助かりました。先ほどのデカゴンの中で寝袋に包まり目を閉じたと思った瞬間にアラーム。ほんの一瞬で1時間30分が過ぎたのでした。まさにこれぞ仮眠!
終盤
デカゴンから出ると交代準備。走れるのはあと2回くらいかな…
よく「冬は放射冷却の影響で朝が一番冷える。」と耳にしますが本当にその通りでした。おそらく温度計は氷点下を指していた気がします。
そんな中でも走り続けている者たち。私も一体なぜこんなことをしているのか…と自分でも思う時がありましたが、これを1人で走る方。ズバ抜けて変態(褒)ですよね。そして自転車ではなくランニングで走り続けている方が何人もいることに驚愕で、追い抜く際に「ファイト!」とお声がけさせていただきました。虚ながらに「ハイ…ファイト…」と返してくれます。
日の出まであと少し。
この時間帯で転倒を何件か見かけました。空が白んでくるとともに霜が溶けて地面がぬかるんできてたのです。
1日の中でオフロードコースはいくつも表情を変えました。これも夜間走る耐久レースの楽しさの一つかもしれません。
最も冷え込みを感じてきた5:00過ぎあたり。いよいよ最後の交代。
走るのに夢中ですっかり順位のことなど忘れていましたが、これはレースでした。なんとチームは3位争いをしていたそうで表彰台圏内だったそうです。
悔いのないよう振り絞って楽しんでバトンを送ります。思えば最初のライト落下時を除いては、走行中に抜くことはあっても抜かされることがなかったので少しでもチームに貢献できたのではと思います。
最後を走り終えた後に焼いてもらったホットサンドが心も身体も癒してくれました。
思い出せば休憩中には飽きることなく必ず食べたり飲んだりできていましたね。耐久レースを楽しく走り切るにはエイドの環境と補給、楽しく乗り切ることができるチームメイトが重要だと感じました。過酷と言われるarakawa12を楽しく走り切ることができたのはキクミミモータースならびにパンダ練の輪友の皆さまのおかげに他ありません。
終わりに
後片付けをしながら輪友とワイワイしてたら表彰式が終わってまして(笑)結果はなんと見事3位!あんなに楽しく走れて入賞までできちゃったなんて、商品まで頂いちゃって嬉しすぎます♪
このマグカップはDAVOSを愛車に持つ輪友へプレゼント!
夜通し走り切った後に暖かく迎えてくれる朝日はまた幻想的で、笑顔と自転車が溢れるバイクロアの2日目が幕を開けていました。
初日に大盛況と聞いていた三ヶ島ペダルさんの所沢醤油焼きそば。
某社長さん曰く「美味さの秘訣は●油を使っているらしいよ…あの黒さを見ればわかるでしょ?」なんてジョークも刺さりいただきました(笑)
本格的な作りで行列ができるのも納得の美味しさでした。さすが三ヶ島ペダルさん!作りに妥協がない!
夜中は暗くてよくわかりませんでしたが何回も駆け上ったフライオーバーを眺めて帰路につきます。
運営スタッフ、チームメイトの皆さま、ともに走った皆さま、ありがとうございました。非日常が溢れるとても楽しい時間でした。
最後にYou tuberでもあるくみっきーさんが今回のarakawa12パンダ練を取材してくださいました。私も端っこのほうに写っております。ぜひご覧ください♪
Comments