坂バカ鍼灸師を目指すQすけです。
エベレスティング、皆様のご声援のおかげでこの度無事に達成しました!
「エベレスティングって何ぞや?」「なんでそんな事になってる?」などは以前の記事になりますが是非コチラをご覧ください。
今回はZwiftのFranceで20kmの距離で1500kmほど登るコースでした。
8848mでエベレスティング認定なので1500km×6本を途中まで登ればいいわけです。
そんな安直な考えで7:00頃スタートしました。
インドアなのでトイレなどの心配はなくデジタルデバイスの充電も可能、補給食もいつでも手に取れる環境が整っており、落車や事故の心配もなく実走よりだいぶハードルが下がると考えてました。
脚も回る、自分を追い抜いていくライダーを見ながら「今回は完走を目的!ペースは上げない。」と画面のケイデンス90↓と心拍数120〜130を意識しながら淡々とペダルを回しました。
思いのほか時間がかかり、1本登り終えるのにおよそ2時間…結構かかる…
「まあ待ち人もいなく、時間に余裕もあるので焦らず行こうか」
インドア最大の敵、それは【孤独】
実走で挑戦されている方々は伴走や補給の際にサポートの映像もあったり楽しそうな一面も垣間見ます。
想像してみてください、一人黙々と汗だくで修行のように屋内でインドアバイクを漕ぎ続けるオッサンを…
なるべくなら近寄りたくはないですよね?
これが力がなくなってきた時に自分に襲いかかってきます。
どういうことかと言うと、経験したことのある3〜4000mまでは保っていられますが、そこから先は未開の領域です。腰の痛みや、足が攣ってくるような気配、全身に疲労が回り倦怠感が襲ってきて「あと半分か…自分にできるのか?」から始まり「痛みに耐えてまで…なんでこんなことをしている?」もう完全に己との戦いです。
中でも「ちょっと休憩しちゃいなよ…」が危ない誘惑だと思いました。なぜならインドアゆえにいつでもリタイヤできてしまう環境なのです。休むことで血流が低下して全身の筋肉に疲労物質が定着してリスタートがツラくなることは日常のライドでも経験してます。
つまり4000〜7000m、3〜5本目までは自問自答区間と言ってもいいでしょう。
インドアの良いところは落車や事故の心配がないので、足を回していても気が抜けるところだと思います。
- 下り区間ではハンドルから手を離して補給が可能なこと。
- 手を離してもデバイスの操作が可能。
- 上体の運動が可能。
あれよあれよと日が沈み窓の外が暗くなりました。
さあラスト1本!ここまできたら後はやりきるだけ!
「だって7300m登ってあとは1500mだよ?」という最早なにを考えているのか…今考えるとバカですね。
そうか!坂バカとはこの領域のことなのか!
と目標とする坂バカの答えを見出した気になり楽しくなりました。クライマーズ・ハイですね。
そんなこんな考えて脚を回していると「あれ、負荷が軽い…画面の中で進んでいない…」ダイレクトドライブのセンサーランプが点滅している!
「え、今8700m地点ですけど!?ここで終了とかマジで…アカン…」
おそらく16時間近く回し続けているので熱放出が追いつかなくなり、ドライブが空転するというセンサー側の保護装置なのかもしれません…
胸中穏やかでない中、コース内をUターンして一度機械を冷却することにします。
ドキドキドキ…しながら再度登りに向かいUターン…
よし!復活!
残すところあと150m
エベレスティングの公式認定は8848m…Zwift内でもエベレスティングコースがアンロックされるそうです。
本当かな…?と思いつつ登り続けて、8848m…なんも言わんじゃん!まさかコースの途中折り返し地点など不具合があったのか…?
と思いながら、8849mになる直前に♪ピコーんっと!
よし!目標クリア!
しかし2度とこの獲得標高のイベントに挑戦しないと思うので、せっかくならキリと縁起が良い数字で8888mを目指します。つまりここからはパレードラン的な。
終わってみたら23:00を過ぎており、経過時間は16時間を要していました。
日本記録保持者の方は12時間を切るそうなので超人の領域ですね。私は完走目的なので目標完遂です。
終わったら湯船に浸かりビールで乾杯しようと思っていたのですが、予想以上にダメージがあるので湯船に浸かりながらタンパク質補給の「ミルクカルピス」で乾杯。コレが心身に沁み渡る美味さ!
自分に課した夏休みの課題を無事にクリアしたので、自分で自分を褒めてあげたいと思います。
これで坂バカ鍼灸師を名乗っても恥じないですかね。
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