Around in 大島

自転車ブログ

坂バカ鍼灸師のQすけです。

大島一周の本編です。乗船など前日移動編はコチラから。

5:30。まもなく着岸というアナウンスとともに起床。完全なる夜更かしをしましたが2時間ほどは眠れたようです。日の出前の大島を外から眺めたく歯を磨きがてら甲板へ。

これが大島か…船に乗りながら夜明けを眺めるといつも「新しい日本の夜明けぜょ!」と心で呟いてます。

キレイに透き通った青い海。空気が澄んでいる!と大きく息を吸いこむとあれ…頭痛い…気持ちわるぃ…もうすぐ着岸だし船酔いだと思いたいけど…前夜祭ではしゃぎすぎずお酒はほどほどにしましょう。

船の揺れはほとんど感じなかったです。無事大島に上陸。

看板を見ると上陸したんだと実感しますね。

このバームクーヘン断層を見に行くんだ!

早速移動を開始されたのか周りを見回すと一緒に下船したはずの人達の姿はすでにおらず、島の方たちも起きていないのか人の気配がない。私たちも輪行解除してさっそく走り出そう!

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コース

東京から大島に到着する時は北側の岡田港か西側の元町港のどちらかになります。サイクルボール大島一周のルートは元町港からの時計回りとなっていますね。今回は▶️マークのついている岡田港からスタートします。

一周およそ60km。外周をぐるっと回る大島一周道路を走るので迷うことはなさそう。三原山を登るかどうかでルートが変わります。

海岸沿いを走れて景色も良さそうなことで時計回りを選択したい気持ちもありましたが、天気予報では強風予報…しかも時間と共に時計回りコースには強烈な向かい風になりそう…

Screenshot

風速10mオーバーって…

予報によってばらつきはありますが序盤に三原山を登って風に背中を押してもらいたい。岡田港を出発して反時計回りに進むルートを選択しました。

大島一周スタート

これが反時計回りの標高データ。

終わってみて気づきましたが勾配は時計回りのほうがキツそうなんですね。最も高いところが三原山、2番目に高いのは南東の筆島ヒルクライムと呼ばれているあたり。この2つだけ登ればいいと考えてましたが、三原山は500mくらいでもトータル1500m登る計算…2つだけだとどうしてもつじつまが合わない…とご覧いただくとわかるようにど平坦区間は短く常にアップダウンを繰り返してます。

岡田港〜元町

岡田港スタート直後からまぁまぁ登ります。

さすがヒルクライムジャンキーのThe PEAKS民の御二方。談話しながら登っていきます。走り始めて気づいたのは間違いなく超絶な二日酔い…登り始めても心拍が上がらず襲いかかる吐き気と頭痛…まさか船酔いではなくて二日酔いで大島を走るとは…

サイコンを忘れてルートを確認していない私もいけないのですが、どうみても斜度がキツそうな前方へ吸い込まれるように直進…この交差点は左のキレイな道が正規ルートですからね…皆さんお間違いなく…

どうやらヒルクライムジャンキーというのは本当に勾配を求めて走るのかもしれない…と意識が朦朧としている中そんなことを思い始めた矢先…

目の醒めるようなコンクリート区間…正規ルートと並走しているのでおそらく旧道と呼ばれる道なのでしょう。終わって確認してみたらここが今回の大島で最大斜度16%。

ここは頭痛と吐き気が酷くなる前の短期決戦だ!曲がり角を越えたら終わりが見えるはず…『早く終われの精神』発動!その先は

終わりの見えない直登でした…孫悟空の輪っかをはめたような頭痛を味わいながら『先を見ない走法』で今回の最大斜度登坂終了。

大島桜ですかね。すでに満開でキレイでした。

大島空港に出ると滑走路沿いを走って海岸に出て元町へ向かいます。

空港なのにフェンスが高くない。走っていて思ったのは家屋や植物、空気が沖縄に似ているように思えましたが米軍基地がないせいか景色を遮る壁がないんですね。そのせいか開放感が大きく平和的♪

海岸に出るとほぼ終始オーシャンビュー。磯臭さではなく潮の香り♪見渡しも良い♪車も少ない♪風向き良好♪後ろのあぶけんさんから「ゴイゴイスー!」という声が聞こえます!

前方にこれから登る三原山が見えます。気持ち悪すぎてあの頂上付近まで登るなんて他人事のように思えてました…

元町港まで走るとお店の看板が増えてきます。しかしどこも開店前…でなく一件だけ開いているお店を発見!

東京 島じまん食材使用店|大島|お食事処 おともだち

なんでも大型客船が到着する日は 6:00〜開いていて民宿も営んでいるそうです。焼き魚定食¥700なり♪

反時計周りコースの場合はここで朝ごはんが食べれるメリットは大きいかもしれません。もしここが開いていなかったらと考えると…補給を全くせずに走り続けることになるので本当に救われました。

ちなみに自販機とトイレはちょいちょい見かけましたがコンビニらしき存在は皆無!補給食はしっかり携行してくださいね。

元町〜三原山ヒルクライム

温かいものをお腹に入れたら二日酔いが少しでも回復するのでは…と考えていましたが全く治る気配がない中で三原山クライムスタートです。

どうやら緩やかな登りが10kmほど続くそうです。Go Pro動画の音声には「あー頭痛い…」「キッツイわぁ…」「気持ちわるぃ…」という呪いのような自分の声が入っていてどうしようもない…

これは緩やかな登り…なのか、ちょいちょい10%が放り込まれてきました。緩やかな定義とは…

しかし序盤の16%コンクリート坂のおかげか頭痛と吐き気のせいなのか体内斜度センサーが壊れているらしく…要するに気持ち悪すぎてもう勾配なんて関係ない。

そんな中で先の見えない直登

ここを越えて牧場のお馬さんたち(幻覚でなければ…)を過ぎると

新火口展望台に到着!これで三原山ヒルクライムは終了。

ほどなく進むと富士山を眺望できる展望台。あいにくガスってましたが薄っすらと富士山確認できました!

稜線に惚れ惚れ。

三原山ダウンヒル〜地層断面バームクーヘン

反時計コースの三原山ダウンヒルは走りやすいが故にスピードが出て路面も跳ねるところがあるので要注意です。ハンドルから伝わる振動で頭が痛い(ただ飲み過ぎだ)

あぶけんさんが撮ってくれたダウンヒルの一枚。天気が良ければ富士山や伊豆が写っていたはず。

バームクーヘン

海岸線に出てを走るとすぐに地層断面に到着。実際に目の当たりにすると壮大な景色。

地層断面前のバス停。ちゃんと(バームクーヘン)って書いてある。

右手には水平線♪写真撮りすぎたり惚れ惚れして眺めていたりと先に進めないゾーンで時間が溶けていくので要注意です(笑)

波浮港へ

追い風の恩恵を受けながらアップダウンを進んで波浮港へ。いつの間にか高台へと登っていたらしく港が一望できる見晴らし台へ。天気が良くて本当に良かった。

頭痛と吐き気がピークに達成する…バイクに寄りかかっていたところ、あぶけんさんが「お!絵になるからそのまま!」と撮ってくれた一枚。

とても良い写真…ですが気持ち悪くて吐きそうだったのはここだけの話…

島京梵天

今回立ち寄りたいポイントの一つ。波浮港にあるたい焼き屋さん

【Official WEB】たい焼きカフェ&ゲストハウス 島京梵天 伊豆大島 東京都 | tokyovoneten
東京諸島 伊豆大島 波浮港 たい焼きカフェ&古民家ゲストハウス貸切別荘 島京梵天の公式サイト

とても独特でおしゃれなお店でイートインもできるので小休止することに。

現在、私の中で日本一美味いたい焼き第1位に輝いています。

米粉を使ったたい焼きで特大の羽がついてます。

温かいチャイで一服。

時間を忘れて根っこが生えるまでノンビリしちゃいました。

筆島クライム

かなり風が強まってきましたが、狙いどうりシッカリ追い風基調。

ここから北上して「筆島」という名所へ。たぶんあの山を登る…

筆島はもともと噴火口で波で削られてあの先っちょだけ残ったとか。

ここから登坂開始。

5kmほど登るそうな。たい焼きパワーで回復したのか心拍が上がるようにもなって登るのが楽しくなってきたような気がしますが頭痛い地獄…

300mくらい登ってピーク。だいたい千葉で一番高い山と同じくらい…山と呼べるのか…

岡田港へ

ほんと常にオーシャンビュー。快適に走っていると泉津の看板が目に入ります。ここで見逃さないように気をつけたい最後の観光スポットがあります。

泉津の木通し

ジブリの雰囲気満載!この先に何があるのか気になりますよね。その答えは…実際に見に行ってみましょう!

撮る人を撮るシリーズ♪捨て身のローアングル!良い写真の裏側に実はこのようなドラマがあります。

風に背中を押されながら水平線が見渡せる道路を緩やかに登って起点へと向かいます。

岡田港が近いことを感じる看板…大島一周の終わりが近いという寂しさと二日酔いライドが終わる安堵感の複雑な気持ち。

港には14:00前に到着。出航は15:30なので輪行準備を終えてユックリ食事をすることにします。

浜のかあちゃんめし

Tokyogrown's Shops ~販売店~
「TOKYO GROWN(トウキョウ グロウン)」は、東京の新鮮で安全・安心な農林水産物や、東京で営まれている農林水産業の魅力を広く国内外に発信するウェブサイトです。

念願の『ベッコウ丼』。大盛りは無料♪かあちゃん方がベッコウ漬けのことなど気さくに教えてくれました。ウツボとアシタ葉の天ぷらも美味しかった!

ちゃんと食事を摂ったおかげか二日酔いの明けも見えてきて、いくらでも食べれるモードに…そんでコーヒーフロートで乾杯♪

着替えと一休みしたらここにきてだいぶ回復。

絶対にまた来たい大島♪

帰路は高速ジェット船。なんと2時間ほどで東京に着きますと!

ジェット船の場合は輪行袋に入れて乗船前に受付で手荷物券¥1200の購入が必要です。ちゃんと乗船券の半券に記入をして出航。

うたた寝していたらあっという間にコンクリートジャングル東京。羽田に離着陸する飛行機や海に浮かぶ鳥の群れを眺めながら旅の終わりを噛み締めていました。初めてのジェット船でしたが少し浮かんで海面を進むのがわかる!飛んでいるような感覚にもなるので船とも違う乗り心地が楽しかったです♪

なお二日酔いはここにきて寛解。

すごい!本当に明るい時間に東京に帰ってきました。これはもう実質ほぼ日帰り旅行!いろんなことがありすぎて内容の濃い大島一周でした。みんなと別れる時に「次は絶対に前日飲みすぎないようにしましょう!」と誓いましたが「何本までオッケー?」なんていう会話もあったので学習しているのかどうか…

今回感じた反時計回りのメリット
  • 元町で朝ごはんが食べれる
  • 三原山クライムの斜度が緩い
  • 波浮港のお店が開いている

おわりに

大島で停まった信号は3つだけ。それほど大島一周道路に信号は少なく路面状況も良かったです。そしてドライバーの方のほとんどが追い抜いた後にウィンカーを出してくれて無理な追い抜きは一度もなく、サイクリストへの優しさを感じました。時間の流れがユックリに感じられる島独特の雰囲気もあります。

走りやすいロケーションでヒルクライムもできるので、ポタリングではなく走り込みに来る方もいらっしゃるそうですね。

時計回りのコースは景観も違うことですし、何よりフロ・デ・リタイアを決めてゴールしてみたい。

一泊なら自由度は高いこと間違いなしですが日帰りでも絶対にまた来たい大島です♪

あぶけんさん、レモンさん。とても楽しい時間をご一緒していただきありがとうございました。

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